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競輪穴男列伝 18日開幕GIII京王閣記念 地元の佐久間仙、後閑信を狙いたい

 18日から21日の京王閣GIII。地元の佐久間仙行(62期)と後閑信一(65期)を狙ってみたい。
 佐久間はケガで長期欠場していたが、8月から戦線に復帰した。8月の地元立川FIでは優参が一杯だったが、一宮オールスターでは初日予選で小林大介(群馬)諸橋愛(新潟)と連係を組み関東ラインで2着に食い込んでいる。

 さらに復調を見せたのは青森のGIIIだ。二次予選Aで五十嵐力―遠沢健二の神奈川ラインについて3番手から交わしの交わしを決めた。
 前がSS級の遠沢だから、いかに前残し気味に踏んだとしてもこの逆転劇はファンを驚かせていた。2車単は(5)(7)で1万1750円、3連単は佐久間-遠沢-五十嵐で3万6960円の高配になっている。
 追い込みながらも展開次第ではまくりを打ってファンをどよめかせる佐久間は、聞くところによると再起不能と言われる重症だったという。それを気迫でカバーして見事にカムバックしただけに、メンバーはきついがこの地元記念にかける気迫は凄いものがあると期待している。
 狙い目は3日目の準優だ。ここで思い切ったレースを見せ、展開次第では久々に豪快なまくりを見せてくれるのではなかろうか。
 後閑も一宮オールスターでは(7)(8)欠と不本意な成績だったが、そのあとの名古屋FIでは(3)(1)(2)とまずまずの成績で、復調途上にあることを示している。
 京王閣に移ってから1年以上たったが、依然として埼玉や群馬の選手に対する影響力は強い。今回は山崎芳仁―伏見俊昭の福島ラインを相手に、平原康多(埼玉)の後ろを狙って「福島勢」に一泡ふかせてくれるレースを見せてくれるものと願っている。平原の後ろは群馬の手島慶介、兵藤一也もほしいところだが、ここは埼京ラインが優先だろう。
 同期の吉岡稔真(福岡)にライバル意識を持ちながら、どうしても特別制覇への足がかりが掴めなかった後閑が、きっかけを掴んだのは2001年の京王閣の共同通信社杯だった。
 この優勝でGI制覇への運を掴んだ後閑は、初めて超一流選手として評価されるようになり「万年優勝候補」の汚名返上のきっかけともなった。
 後閑にもここ一番まくりがある。このバンクはまくりにくいといわれるが、平原の4回転の惰力をもらってあの重いまくり足が見られるのではないか。
 地元記念にかける気合をプラスして佐久間、後閑の両者の決勝参加を熱望している。後閑優勝、佐久間2着なら最高なのだが…。

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