−−歌手やタレントとして活動なさっているあべさんが、『大分あるある』を出したのはどんな経緯だったのでしょうか?
あべ由紀子(=以下、あべ表記)「大分に詳しい著者を探している編集者さんがいたのですが、私が『かぼす音頭』を歌った事がきっかけで、大分かぼすPR大使をやっているため、友達に紹介してもらったのがきっかけです。歌の歌詞などは書いたことがありましたが、1冊の本を書くって本当に大変だなぁと思いました」
−−かぼすPR大使では、どんなことをなさっているのですか?
あべ「大分とかぼすの良さを県外の方に知っていただくために、全国各地の様々なところで歌わせて頂いております。『かぼす音頭』というと、「演歌?」と聞かれますが、ポップス歌謡というジャンルです」
−−本には200以上のネタが載っているようで、かなり大変だったと思いますが、どうやってネタ集めをしたのでしょうか?
あべ「大分の事が書いてある様々な資料を参考にさせていただきました。私は、大分県杵築出身なのですが、その中でも外れにある小学校で、同級生が二人しかいなくて…。かなりの、田舎なんで普通の大分県民との感覚にズレがあるんです。なので、大分出身の友達や、大分在住の親戚や家族や友達に『これ、どうかなぁ?』と色々聞きました」
−−本の完成まで、苦労した点はありますか?
あべ「途中でパソコンのデータが消えたことです(笑)。といっても、まだネタだけしか打ち込んでなかったので、そんな大惨事にはならずに済みましたが。でも、その後またパソコンがフリーズして、書き直したネタも一回消えましたけど(笑)。本を出すことが決まって、なぜか仕事で大分へ帰る機会が多かったので、その度にいろいろとネタ集めしました。恥ずかしながら、この本を書いたことがきっかけで、知ったことも沢山あるんですよ。大分のことをもう一度見つめられるいい機会になりました」
−−特にお気に入りのあるあるネタを一つ披露してもらえますか?
あべ「文章中に「大分(だいぶ)」とかいてあると「おおいた」と読んでしまう(笑)。一回はおおいたって読んじゃうのが大分県民。県外の人には逆に、『大分あるある』を「だいぶあるある」と読まれませんように(笑)」
−−大分出身の芸能人は多いですが、同じ県の芸能人とはネットワークなどあるものでしょうか?
あべ「歌手仲間でコミュニケーションを取ったりはしてますよ。去年は、映画『からあげ☆USA』が公開されたことがきっかけで、恵比寿のアクトスクエアで大分出身者の歌手やタレントが出演するイベントが開催されたり、毎年秋には東京タワーで大分のイベントをやっています」
−−ちなみに、大分にはいつまで住んでいたのでしょうか?
あべ「高校卒業するまでです。つい先日、母校の日出暘谷高校で学校コンサートをしてきたんです。大丈夫かなぁという不安はあったのですが、これから夢や希望が沢山ある生徒さんの前で歌わせていただいて、初心に帰らせて頂きました」
−−初めて東京に出てきたとき、大分とここは全然違うと戸惑ったことは?
あべ「自動改札! わたしの最寄駅は無人駅でした(笑)。あとは、ビルの高さと渋谷のスクランブル交差点! 人の多さに戸惑いました…。遅くまでやっていると店も沢山あったり、東京は本当に眠らない街だなと思いました。それから、食べ物ですかね。お蕎麦とうどんのダシの色が濃い! 醤油も違いますからね。いまは味にもすっかり慣れちゃいましたけど、家には大分の醤油もあります」
−−大分の魅力といえば、一言でどんなところでしょうか?
あべ「温泉もあるし、食べ物も美味しい県! ゆっくり観光で来て温泉に入って欲しいです」
−−LIVEなどでも本の購入ができるそうですが?
あべ「そうなんです! 結構先になっちゃうんですが、5月31日(日)に『大分あるある』出版記念ライブをやります! 場所は、六本木クラップスです。詳しいことはブログやツイッターに載せてあるので、是非来てください!」
−−最後に、読者へのメッセージを御願いします
あべ「この本をみていただいて、大分の良さを知っていただけたら嬉しいです。大分の方は大分の事をより好きになって頂けたらと思います」
<あべ由紀子プロフィール>2004年、アイドルグループ「Kaori@livedoor PHOENIX」として、ビクターからメジャーデビュー。解散後、プロレス番組や通販番組のMCで活動するが、歌の夢が諦めきれず「かぼす音頭」でソロデビューし「大分かぼすPR大使」となる。現在は、歌手として全国を飛び回る。