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FA宣言解禁、各球団新女房誕生が焦点

 日本シリーズが終わり、FA宣言が解禁された。権利行使するFA資格選手は16日までに在籍球団に対しその意思を表明、コミッショナーに申請手続きをする。それを受け、コミッショナーが17日午後3時にFA宣言選手として公示。18日から在籍球団を含め、いよいよ12球団との交渉が解禁される。

 今年のFA市場は、日本一になったロッテ・里崎智也(34)はじめ5人の捕手の去就が焦点になる。古くから「女房と畳は新しい方が良い」という諺があるが、5人全員がFA移籍すれば、シャッフルされ、来季は新女房ラッシュだ。
 ロッテ・里崎の他に西武・細川亨(30)、オリックス・日高剛(33)、楽天・藤井彰人(34)、広島・石原慶幸(31)。5人もの捕手がFA宣言の資格があり、しかも全員去就が微妙とあって、注目を集めているのだ。

 中でも西武・細川はFA宣言の可能性が大だといわれているのは、渡辺久信監督が銀仁朗を正妻に据えたがっているからだ。が、捕手難の横浜、ソフトバンクからしたら、のどから手が出るほど欲しい人材で、食指を動かしている。「ワシがWBC日本代表監督ならば、城島は使わん。細川の方が上だ。細川を使う」。日本を代表する大捕手だった野村克也・前楽天監督がこう太鼓判を押したこともあるだけに、細川争奪戦は当然だろう。

 監督との折り合いが悪いのは、オリックス・日高も同じだ。岡田彰布監督になった今季は二軍落ちさせられたりして、露骨にリード面の不満を露わにされている。打てる捕手としてオリックスの正妻の座を守り続けてきた日高にすれば、プライドを傷つけられ、新天地への移籍を考えるのは、むしろ自然の成り行きか。

 広島・石原には日本シリーズで敗れた中日が秋波を送っている。リードにかけては12球団一という定評がある谷繁元信がいるが、12月には40歳になり、後継者育成が急務になっている。が、小田幸平、小山桂司という控え捕手との実力差は歴然としており、FA補強で石原獲得を狙っているのだ。
 「倉がいるので、石原がFA移籍してもなんとかなるのでは…」という広島関係者の話だけに、これまた目を離せない。

 クライマックスシリーズ、日本シリーズで攻守に存在感を示したロッテ・里崎だが、意外にチーム内の評判は良くない。女房役の捕手なのに、目立ちたがり屋で、投手批判などを平気で口にするためだ。自信家だけに、FA市場で他球団がどういう評価をしているのか知るためにも、FA宣言する可能性はある。
 「里崎はFAしないで残留した方がいいと思うが…」と心配する関係者もいるが、果たしてどうなるか、予断は許さない。

 楽天・藤井は野村監督時代からトレード要員として何度も名前が挙がってきたが、今季、嶋基宏が3割を打ち、完全に正妻の座を射止めてしまったので、働きの場を探してのFA移籍となるか。12球団で捕手に不安がないのは、巨人・阿部慎之助、阪神・城島健司がいる2球団だけ。それでも万が一の故障リタイアに備えての控えは必要なだけに、捕手の需要は高い。シャッフルFAで、来季5人がそれぞれ違った球団の正妻になったら、大きな話題になるだろう。

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