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【雅道のサブカル見聞録】小清水亜美がプリキュアで主役

 東映アニメーション制作の大人気アニメ“プリキュアシリーズ”。そのシリーズの通算8作目として2月から始まる『スイートプリキュア♪』の主要キャストが明らかになった。プリキュアの人数は現在放送中の『ハートキャッチプリキュア』同様二人体制でスタート。キュアメロディー役は小清水亜美、キュアリズム役に折笠富美子。妖精のハミィ役は三石琴乃に決定したようだ。さてこのキャスト、アニオタの人は、ある人の名前に反応するのではないだろうか。キュアメロディー役の小清水亜美だ。

 プリキュアシリーズが放送されているテレビ朝日系列日曜朝8時半の枠は、97年放送の『夢のクレヨン王国』から東映動画(現在は東映アニメーション)制作の女児向けアニメの放送時間帯として人気を博してきた。99年〜03まで“おジャ魔女どれみシリーズ”が放送されオリジナルアニメの枠としてもアニオタに広く認知されるようになり、05年から“プリキュアシリーズ”が始まり、爆発的な人気を呼び現在に至る。だが忘れないで欲しい、この2大人気シリーズの間に一年間放送されていたアニメがあったことを。それが小清水亜美が主役で出演していた『明日のナージャ』だ。

 この『明日のナージャ』は20世紀初頭の欧州を舞台とし、主人公ナージャを巡る恋愛模様という往年の少女マンガのベタな要素と、母親探しのために旅芸人一座と旅をするという世界名作劇場の要素を合わせた形のオリジナルアニメとなっている。魔女っ子も変身美少女も出てこない正統派美少女モノともいえる作品なのだが、それゆえにグッズ売り上げが振るわず、枠の存亡危機とまでなったいわくつきの作品である。その認知度の低さたるや、某番組の、その分野のスペシャリストを呼んで質問するコーナーに声優代表の一人として小清水亜美が参加し、会場全体に「誰?」という空気が流れたほどだ。ただ、今回、晴れて超人気シリーズの主役となったことで、もはや会場でそのような事態になることはないだろう。

 プリキュアシリーズは水樹奈々主役アニメ不振のジンクスも打ち破ったアニメ。きっと小清水亜美の名誉挽回にもなるのではないか。シリーズ通算8作目というと平成ライダーでは大ヒットを生み出した『仮面ライダー電王』があり、ウルトラマンだとそれまで光の国の戦士から、伝説の巨人に路線変更してヒットした『ウルトラマンティガ』などがあり、縁起はとても良いといえるだろう。小清水亜美が某番組に出て喝采を浴びる日も近いだろう。2月からの放送に期待だ。

 ただ、妖精役に三石琴乃を起用するのは絶対に許さない。元セーラームーンだぞ。ハートキャッチでセーラーマーキュリー役の久川綾はキュアムーンライト出てるのに…。プリキュア役として出してくれ、と声を大にして言いたい。(斎藤雅道)

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