『エターナル・サンシャイン』で名をあげた監督のゴンドリーは、セス・ローゲン主演のスーパーヒーロー映画を発表間近だが、イマ風にアレンジされたこの映画に憤慨している「オタク」についての心情を語った。
「僕は通常こういうマニア達と意見が一致するんだけど、今回のは社会的ルールを強制しているだけだ。彼らの価値観はファシストみたいだ。みんなでお揃いのマントとマスクとブーツで装って、行進している人達はね。彼らのスーパーヒーロー像、っていうのは完全にファシストだよ!」「このジャンルに足を踏み入れると、オタクたちはそれが自分達のテリトリーだって感じているんだな。向こうの考えをこちらに同調して欲しいんだよ、そうしないとこちらを嫌悪するのさ。型にはまったものが欲しいんだよ。でも僕は気にしないね。オタク以外の人間に、公開した場所全てで、この映画は上手く行っていると思っているからさ」
この映画のキャスティングに不満足だったコミックブックのファン達は、7月にサンディエゴで行なわれたコミコンでのゴンドリー監督との質疑応答コーナーを無視していた。
一方の監督は、「スーパーアンチヒーロー映画」というこの作品でセスを主役に起用したことを擁護している。ゴンドリー監督は、ガーディアン紙に「コメディ俳優と仕事をするっていうことに魅力を感じている。だって彼らにはヒーローのあるべき姿という他のスターたちの固執したアイデンティティーがないからね」と話していた。