それでも中邑は諦めない。棚橋のハイフライフローでフォールされるも肩を上げる。力の入らない左腕をかばいながら執念のリバースパワースラムを発射して形勢逆転。最後も23分8秒、インパクト十分の雪崩式ランドスライドを繰り出し、大逆転劇をやってのけた。
2003年にIWGP史上最年少王者となって以来、4年ぶり2度目の戴冠。試合後はケガを乗り越えての王座奪還に感無量で涙をぬぐい「プロレスをどうしていいものか分からない時期もあったけど、信じてやってきて良かった」と喜びを噛みしめた。一方、敗れた棚橋は「オレとベルトは相思相愛だから、すぐオレの下に帰ってくる」と語っていた。