メンバーの平野紫耀は、愛知県出身。永瀬廉は関西育ちということで、いわゆる“まいジャニ”メンバー。彼らは、昨年から急進的に人気と実力、成長を見せつけた。そこで、ジャニーズ事務所は昨年11月、およそ2年半ぶりに関西ジャニーズJr.のオーディションを決行。90年代のKinKi Kids、関ジャニ∞、昨年の“まいジャニ”メンバー、ジャニーズWESTに続く、関西発のホープを育てようと立ちあがったのだ。
オーディションには、6歳〜21歳の男子が集結。その日に初めて知らされた課題のダンスナンバー『君にHITOMEBORE』(Sexy Zone)を、その場で覚えて、踊らされることから始まった。これが、ダンス審査。続いて、特技審査。ここがある意味キモで、ジャニーズらしくロックダンスやタップダンス、アクロバットやストリートダンス、ボイスパーカッションやサッカーのリフティングなどを披露する者がいるなか、関西人らしく、ものまねや腕相撲、腹芸を見せる者もいた。この次は、再びダンス審査。ラストは、歌唱力審査で締めくくられた。
審査結果は後日、電話などで知らされ、合格者のおよそ20名はすでにダンスレッスンを開始。うち8名は選抜メンバーとして、“まいジャニ”のトークコーナーに参加。ライブのバックダンサーとしても、すでにデビューしている。
かつての関西ジャニーズJr.といえば、KinKan(向井康二、金内柊真、平野紫耀)、なにわ皇子(西畑大吾、永瀬廉、大西流星)、さらにその下でダンスを主としたGangStarがおり、小学生から高校生がまさにしのぎを削っていた。ところが現在は、すべてが発展的解消となり、学業の道に進むために退所した者もいれば、東京に進出した者もいる。
オーディションでは、中学生を中心とした未来の卵が大挙に入所。明日のスターを夢見て、猛特訓の毎日だ。キンプリ誕生によって、大きく変わる関西ジャニーズJr.の情勢。彼らが今後、関東勢にどんな“食い込み”を見せるのか、気になるところだ。