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塩野義製薬がケニア母子支援活動を開始 合わせて「ポポンS」シリーズのパッケージを変更

 塩野義(シオノギ)製薬は、総合ビタミン剤「ポポンS」(以下、ポポンS)シリーズの売上の一部と同社の全従業員からの寄付による、アフリカ・ケニアの母子を支援する活動「Mother to Mother SHIONOGI Project」をスタートし、この活動に合わせて「ポポンS」「ポポンSプラス」のパッケージ変更を行うことを発表した。

 「Mother to Mother SHIONOGI Project」の支援地域であるケニア共和国ナロク県イララマタク地域は、ケニア全土の中でも5歳未満の子供の死亡率、医療サービスの提供状況、医療制度の整備などの課題を多く抱える地域のひとつ。プロジェクトでは、妊産婦・新生児・乳幼児向けの診療所を建設する予定で、地域保険省との連携や医療従事者への教育により、支援地域の母子の健康向上を目指すという。

 国連が2030年までに妊産婦、乳幼児の死亡率低減目標を掲げ、日本政府が保険外交戦略としてアフリカへの母子保健の支援を行うなど、世界の動向が発展途上国に対する母子支援に向かう中で、塩野義製薬も今まで培ってきたものを活かしたプロジェクトを展開していくという。

 今回開始した「Mother to Mother SHIONOGI Project」の発起人は、2004年に塩野義製薬に入社した土田愛氏。2009年から2011年にかけて休職をし、青年海外協力隊エイズ対策隊員としてケニアへ赴任。「それまで、薬を無料で提供すれば、それを必要とする人に届いていると考えていた。しかし、現場で起きている問題はそんな単純ではなかった」と話す。

 HIVに感染したら一生治療の継続が必要なのだが、赴任したHIV陽性者を専門的に治療する県病院では、HIV治療に関わる全費用は無償なのにも関わらず患者の47%が、治療を継続せず脱落していく現状がそこにはあったという。それはアフリカ全土で起きている問題で、なぜそうなってしまうのかは、理由はさまざまで、実に複雑な要素がからみあっているという。

 土田氏は、ボランティアと援助の限界を感じ、何も変えられなかった赴任期間を経て、塩野義製薬に復職。ひとりの研究員として何ができるかを考え、「感染症薬で多くの人びとの命を救ってきた塩野義製薬だからこそできることは何か。感染症薬を最も必要とするアフリカへ、企業努力で薬を届けよう」という考えから、まず「ポポンS」シリーズが日本の母親を元気にし、その売上の一部でケニアの母親の健康をサポートしようという、今回のプロジェクトに行き着いたという。

 この発表会では、ケニアからのゲストとして、ケニア共和国ナロク県ナロク南部保険担当官のエスター・チュラ氏とワールド・ビジョン・ケニア保健センターでアソシエート・ディレクターを務めるマーガレット・ジェンガ氏も登壇した。彼女たちからは乳児死亡率、妊産婦死亡率の高さ、医療従事者、機関の少なさなど同地の保健医療の現状について、プロジェクトでの支援金で実際に活動を行う、「ワールド・ビジョン・ケニア」の説明が行われた。また、支援地域ナロク県政府のホン・サムエル クンタイ チュナイ知事からプロジェクトへの感謝のメッセージも寄せられたほか、NGOワールド・ビジョン・ジャパンの片山信彦事務局長より、ケニアの医療現状、日本からの支援などの説明も行われた。

 137年の歴史を持ち、ウイルス性疾患を含む感染症領域の治療薬開発に長く取り組んできた塩野義製薬は、エイズ、結核、マラリアなど特に発展途上国で蔓延する感染症の制圧を目指す活動「GHIT Fund」に加盟している。同社の今回のプロジェクトも、医薬品企業としての使命を果たそうという姿勢の現れであると言えそうだ。

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