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THE MANZAI 2013 爪痕を残した芸人たち

 下馬評では千鳥、ウーマンラッシュアワー、NON STYLEの頂上対決になるであろう予想が立てられていた『THE MANZAI 2013』(フジテレビ系列)。予想は裏切られなかったが、その影で、爪跡をしっかり残すことができたコンビがいたことも、忘れてはいけない。

 まずは、9組のワイルドカードから勝ちあがった、流れ星。“THE MANZAI”の前身といえる“M-1グランプリ”(テレビ朝日系列)では、準決勝戦の常連。「今年はイケる!」と、周囲から太鼓判を押された年でさえ、悔し涙を飲んだ。結局、ファイナルの舞台を踏むことなく、コンテストが終了。芸歴13年。今年、初めてつかんだビッグチャンスで、安定性のなかに奇抜性をもたらせた漫才、ちゅうえいの一発ギャグを満天下に知らしめたのは、意義ある収穫だ。

 いっぽう、最高顧問のビートたけしが代表を務めるオフィス北野を、「家出した」(ハチミツ二郎)東京ダイナマイトは、08年の事務所退社以来、初めてたけしと対面。みのもんたと思わせる放送コードギリギリの漫才を、あえて仕掛ける攻撃性を見せた。しかし、グループCで、ノンスタに惜敗。「優勝して、たけしさんにトロフィーを渡す」(ハチミツ)夢は水泡に帰したが、年間300本の漫才をした経験は来年、必ず生かされるはずだ。

 そのノンスタは、08年のM-1王者。井上裕介の嫌われ&ナルシストキャラは、すっかり浸透している。にもかかわらず、M-1&THE MANZAIのダブル制覇を達成したパンクブーブーと肩を並べるべく、チャレンジをやめない。完全無欠の漫才は年々進化を遂げており、昨年と今年の決勝戦で見せた3本のネタは、すべて国民ワラテン(視聴者が携帯電話で参加する人気投票)でトップ。今年にいたっては、2連続で「99点」という高得点を叩きだしている。嫌われイメージであるはずの井上が、じつはまったく嫌われていないことが実証された。

 ほかにも、4分という短尺で、着用していたスーツを脱ぐというインパクト勝負に出たレイザーラモン。世界観を重視した天竺鼠。予測できない裏切りでたたみかけるオジンオズボーンなど。漫才が複雑化・多様化していることを印象づけた本大会。2014年、新たな伏兵は出現するのだろうか。(伊藤雅奈子)

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