1日に行なわれた“組み合わせ挑戦会”では、Aグループがレイザーラモン、チーモンチョーチュウ、オジンオズボーン、千鳥。Bグループが学天即、風藤松原、銀シャリ、ウーマンラッシュアワー。Cグループが天竺鼠、NON STYLE、東京ダイナマイト。この枠に、ワイルドカードの勝者が入ることが決定した。
今年は、史上最高の1,855組がエントリー。2回にわたる本戦サーキットをトップ通過したのは、ウーマン。視聴者による事前のアンケート=国民ワラテンでトップだったのは、チーモン。ただ、これらはいずれも参考にすぎないため、本戦で覆る可能性が高い。
特徴は、ドラマティックなコンビが多い点だ。なかでも、コアなお笑いファンの心を震わせたのは、東京ダイナマイト・ハチミツ二郎の「トロフィーをその場で(最高顧問のビート)たけしさんに渡す」という発言だ。
彼らは、たけしが代表を務めるオフィス北野でデビューし、“THE MANZAI”の前身コンテンストといえる『M-1グランプリ』で、2度も決勝戦に進出。しかし、秀でたインパクトを残すことなく、事務所を退社。その後、フリー、オスカープロモーションなど居場所を変えた末、もっとも敵対していたよしもとクリエイティブ・エージェンシーに身を預けた。ここで上げた漫才経験値が、今回の好結果につながったというわけだ。
いっぽう、念願の決勝進出に動揺を隠せなかったのは、風藤松原。“M-1”では、準決勝戦の常連。“THE MANZAI”初年度の11年には、ボケの松原が肺不全を患ったため、本戦サーキットを断念するという憂き目を経験していただけに、喜びもひとしおだ。
最後に紹介するのは、レイザーラモン。今大会最古の97年デビューだ。今年モデルデビューもはたしたHGは05年、ハードゲイのキャラクターで一世風靡。その後は、一発屋芸人にカテゴライズされ、そろって迷走した。しかし、単独ライブを開催するなど地道な努力を怠らず、漫才師として初めて結果を残した。
ちなみに、生放送の決戦で、重要なトップバッターを担うのは、このレイザーラモン。大荒れ必至が確定だ。(伊藤雅奈子)