まずは、千鳥。昨年'12年は予選をトップ通過し、アルコ&ピースと並んで準優勝した本格派。今年4月には、浪速漫才の最高峰といえる『第48回 上方漫才大賞』で大賞を受賞して、その実力がようやく認められた。レギュラー出演していた『ピカルの定理』(フジテレビ系列)は残念ながら終了したが、漫才とコントの両方ができることを証明したのは、大きな収穫。あのKinKi Kidsの堂本剛も、彼らを応援している。
同じことは、アルコ&ピースにもいえる。9月の『キングオブコント2013』でもファイナリストに名を連ね(結果は8組中7位)、漫才とコントのメジャーコンテストで、決勝舞台を踏んでいる。最近は、トーク番組にも引っ張りだこ。安定打数を誇っている。
ネタより、そのキャラクター性が突出しているのは、トレンディエンジェル。“若ハゲ”という哀愁ある風貌を逆手に取って、'12年の決勝大会では異質な笑いをゲット。3月には、『オンバト+ 第3回チャンピオン大会』(NHK総合)で、第3代目チャンピオンに輝いている。
コンテストつながりでいうと、長寿バラエティ『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系列)にレギュラー出演中のジャルジャルは1月に、『第34回 ABCお笑いグランプリ』で初優勝。サンミュージックが誇る正統派漫才師の三拍子は7月に、『第3回 あなたが選ぶ!お笑いハーベスト大賞〜金メダル次世代芸人大集合!』で優勝している。
ほかにも、『M-1グランプリ』を機に知名度を高めた東京ダイナマイト、銀シャリ、NON STYLE、モンスターエンジン。そろそろ結果を出したいキングコングやHi-Hiも、勝ち残っている。認定される12組は、いったい誰か。日曜日、東京・ルミネtheよしもとで鳴らされる決戦のゴングが、待ち遠しい。(伊藤雅奈子)