昨年同時期では『FIFAワールドカップ』が3試合あり、今クールは1試合に減ったため苦戦が予想されたが、全日(午前6時〜深夜0時)7.8%、ゴールデン(午後7時〜10時)11.6%、プライム(午後7時〜11時)12.1%と三冠を達成した。
2位日本テレビとは、全日0.2%、ゴールデン0.3%、プライム0.8%と引き離している。
では、どのコンテンツが強かったのか。
安定したバラエティーに加え、刑事モノを中心にドラマが健闘したのが好要因といえよう。
上川隆也『遺留捜査』が全9回平均11.5%、石塚英彦『刑事110キロ』が全8回平均12.1%、伊藤英明・坂口憲二『ダブルス』が全9回平均11.9%、金曜ナイトドラマ『お天気お姉さん』が9.8%。
また『日曜洋画劇場』を『日曜エンターテインメント』に改め、映画だけでなく、スペシャルドラマやバラエティーなども投入。これが奏功し、平均視聴率13.7%で前クールから2.1%上昇した。
さらに『報道』も強かった。午後4時53分からの渡辺宜嗣『スーパーJチャンネル』は平均で10%近く稼ぎ、夕方ゾーンでは首位。4月から午後4時半に繰り上げスタートした安藤優子『スーパータイム』(フジ系)の影響はほとんどないといえよう。
また、古舘伊知郎『報道ステーション』が敵なし状態。
「古舘は嫌いだが、番組は好き」という視聴者は多く、平均15〜17%、いい時は20%とNHK『ニュース』に迫る勢いだ。
だが、まだまだ兜の緒はゆるめない。
「7月クールは各局とも長時間番組や大型スポーツをラインナップしており、順位の入れ替えがあるかもしれない。この夏は厳しい戦いを覚悟している」(テレ朝・早河洋社長)
日テレとの炎天下の熱き闘い、しばらく続きそうだ。