この日、みのるは興義館に1人で乗り込んできた。後楽園大会にはタッグマッチでの参戦が発表されていたが、パートナーは未定となっていた。「パートナーのXって気になるでしょ?」と報道陣を前に、不敵な笑みを浮かべたみのるは、新たな相棒を呼び寄せた。
そこに現れたのはなんと初代タイガーの後継者、スーパータイガー。みのるによれば練習中に、突然姿を見せ、弟子入りを志願してきたという。
まさかの造反を働いたスーパータイガーは「自分に必要なのは鈴木みのるだけ。しがらみなどをはき捨てて個人的に前に出て行く」と共闘の経緯を説明した。
まさに青天のへきれき。初代タイガーは不在だったが、会見を仕切っていたリアルジャパンの平井丈雅代表は突然の事態を飲み込めず、茫然(ぼうぜん)自失だ。
「そろそろ本気で向かってきてもらおうか佐山聡に」と挑発したみのる。本隊、リアルダークに続き突如誕生した第3勢力が、リアルジャパンマットに新たな闘争を生み出すことになりそうだ。