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野球ニュースの主役は巨人よりも吉田輝星、根尾昂!

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 どの球団が野球報道の「主役」を務めるのか。それは、1月の自主トレと新人合同練習で決まるようだ。

 「ストーブリーグ(オフ)の主役は巨人でした。原辰徳監督の3度目の指揮官就任という珍しさも目を引きましたが、フリーエージョント補強で丸佳浩、炭谷銀仁朗の獲得に成功し、その後の人的補償でも『誰が引き抜かれるのか』と、アンチ巨人ファンも注目していました」(ベテラン記者)

 人的補償で巨人を去ることになった内海哲也、長野久義は、ドラフト会議で他球団の指名を蹴ってまで“ジャイアンツ愛”を貫いた生え抜きだ。その生え抜きをプロテクト名簿から外し、プロ野球ファンに大きな衝撃を与えた。

 そんなオフの野球報道をけん引してきた原巨人だったが、自主トレシーズン突入と同時に、主役の座を明け渡した。

 日本ハムの吉田輝星、中日の根尾昂。2人は巨人に集まっていた野球記者やTVカメラを、自身のほうに向けさせた。

 吉田について、こんな評価もある。

 「普段、野球にあまり関心のないテレビ視聴者でも『去年の夏、甲子園で活躍した金足農のピッチャー』ということは分かりますからね。その吉田がプロ野球生活をスタートさせたことは、分かりやすいニュースと言えます」(ワイドショースタッフ)

 かつて、日ハムが斎藤佑樹を指名したときも同様の声が聞かれた。「分かりやすい」「人物像やプロフィールを説明する必要がない」ことは、「どの出来事を紹介するか」を常に考える番組サイドにとって、非常に重要なポイントとなる。

 その“分かりやすい”の視点から言うと、巨人と阪神は失敗したようだ。

 「巨人1位の高橋優貴、阪神1位の近本光司は、それぞれのすごさを説明しなければなりません。全国ネームの知名度を持つアマチュア選手を獲るだけが『ドラフトの成功』ではありませんが、営業的な要素を重ねて考えると、高橋が先発する、近本が開幕スタメンを勝ち取ったとなっても、お客さんは増えないでしょう」(前出・同)

 キャンプ、オープン戦と進んでいくにつれ、露出度が増えそうなのが、中日の根尾だ。立浪和義氏以来となる高卒新人野手の開幕スタメンに向け、地元名古屋のファンは大きな期待を寄せている。18年シーズンに同じポジションのショートを守った京田陽太との争いは見物で、与田剛新監督の決断にも注目が集まっている。

 「『実力主義で京田を使うべき』との声もあれば、将来を考え、チームを活性化させる意味で根尾の起用は『冒険する価値がある』と言う人もいます」(地元紙記者)

 もっとも、主役の座を明け渡した巨人だが、開幕カードは“因縁の広島”だ。丸対広島投手陣、長野対原ジャイアンツは興味深い対立図となるが、一挙手一投足が気になるわけではない。巨人から、吉田、根尾にメディアが乗り換えたのも当然だ。

 今季、巨人は優勝戦線に食い込むことができなければ、野球報道で「その他大勢」扱いされるという屈辱も味わうことになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)

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