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競輪穴男列伝 12・6開幕全日本選抜 成田和のまくり追い込みに期待

 全日本選抜は12月6日から西武園で行われる。特選メンバー27人の中でこのバンクに向いた脚をもっているのは成田和也(福島)だ。追い込みに変わってから日も浅いし、福島には伏見俊昭、岡部芳幸と先行の番手を回る先輩もいて、位置的には3番手からの勝負だろう。

 だが、33に近い短い直線の西武園はコーナーが長いから外を粘りつくまくりが決まる。成田の差し脚からいえば、3コーナーから踏んでも間に合うはずだ。

 成田を推す理由は前橋の寛仁親王牌(1)(2)(1)(5)の好成績。同県・同期の山崎芳仁マークからタイヤ差追い込んだ鋭さは光る。

 あれから5か月、成田らしさは出ていないが、いずれもまくりのレースをやっているためで、久留米共同通信社杯の2勝もまくりであげている。しかも目標が行ききれずとみてからのまくりだからバック7番手から頭に突き抜ける凄さだ。

 特選シードの今回は山崎、佐藤友和(岩手)渡辺一成(福島)との組み合わせか。伏見や岡部が同じレースでなければ、番手からのレースが出来る。特選を3着までで通過すれば、準優まですんなりだから、成田は初日特選でまくり追い込みを見せてくれるだろう。FI優勝もない近況では人気も落ちる。狙いごろだ。

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