好発を決めたタニノマティーニは先行集団の内を追走。直線に向くと、そのまま狭いインに突っ込み、逃げ粘るビービーガルダンをラスト100mで捕らえた。1分7秒9(良)の勝ち時計は先週の札幌記念に続くレコード。例年とは何かが違う…今季の札幌を象徴するような高速馬場特有の前残りの競馬だった。
場内が騒然とするほどの大番狂わせを演出した秋山騎手は「函館で何度か調教に乗せてもらったけど、今日の方が状態は良かったですね。スタートが決まって道中も楽だったし、よく頑張ってくれました」と満面笑み。続けて、「いい馬をいい時に乗せてもらえました」と陣営への感謝の意も忘れなかった。