同じように「架空のアイドル」の展開で思い出されるのが『アイドルマスター』だ。2007年1月25日に発売したXbox360用アイドル育成シミュレーションソフトで、国内のみの発売にも関わらず、一時はXbox Liveのマーケットプレースのダウンロードコンテンツの売り上げで世界第3位にランクインされるなど、Xbox360用の育成シミレーションゲームでは世界で最も成功した作品となった。2011年7月にはアニメ化もされ話題を集めた。また、モバイルゲーム用に『アイドルマスター シンデレラガールズ』も展開されており、月に数十万円もつぎ込む猛者も現れているとか。
『ラブライブ』はアイドルマスターのようなゲームでの展開はしていないが、現実のアイドルのような投票システムが注目されている。AKB48などの大所帯アイドルグループでは定番となっている投票システムだが、『ラブライブ』では、プロモーションビデオでのセンターが雑誌誌面上でのキャラクターの人気投票で決定され、キャラクターの熾烈なセンター争いが展開されている。今までは雑誌での投票だったが、アニメで注目度が高くなり、この投票券が今後CDやDVDなどに同梱される可能性もあるということで、さらに話題になるかもしれない。
架空のアイドルは、他にも『プリティーリスム』や『アイカツ! -アイドルカツドウ!-』が好調。二次元発のアイドルがここまで、盛りあがったことは歴史的に見てもはじめて。2013年はアイドル戦国時代がアニメ業界に波及する年になるかもしれない。(斎藤雅道)