各メディアが両ドラマの視聴率を報じたところによると、「特捜9」の平均視聴率は16・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。「警視庁捜査一課長」の平均視聴率は12・7%だった。
「特捜9(ナイン)」は、渡瀬恒彦さん(享年72)が主演していたテレビ朝日系連続ドラマ「警視庁捜査一課9係」シリーズをリニューアル。
寺尾聰演じる謎多き班長のもと、「9係」にも出演していたV6井ノ原快彦が主演を務め、羽田美智子、津田寛治、吹越満、田口浩正が演じた旧「9係」メンバーが再結集した設定でスタートした。
一方、「警視庁捜査一課長」は内藤剛志演じる400人超の刑事たちを統括する捜査一課長・大岩純一らの活躍を描くシリーズ第3弾。今シリーズから女優の安達祐実、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之が新加入。
内藤と安達は1994、95年放送の名作ドラマ「家なき子」(日本テレビ系)で父娘を演じて以来23年ぶりの共演となり、話題となっていた。
「テレ朝といえば、『相棒』シリーズをはじめ刑事ドラマが強いが、今期の2本は他局のドラマを視聴率で圧倒しそうな勢い。初回の視聴率から大幅にダウンするとは思えない」(テレビ局関係者)
手堅い出演者とシリーズ化で、確実に視聴率を重ねていくのがテレ朝ドラマの強みといえる。
すでにスタートした他局のドラマの初回視聴率も気になるところ。
フジテレビの長澤まさみ主演の月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」は9・4%、坂口健太郎の民放連ドラ初主演作「シグナル」は9・7%といずれも2ケタに届かず。そして、吉高由里子主演の日本テレビ系「正義のセ」は11・0%だった。