TBSの『十津川警部シリーズ』は1992年スタート。十津川警部役は渡瀬恒彦さん(2017年3月死去)が務め、補佐役の亀井刑事は伊東四朗が担当し、2015年まで放送された。
2016年になり、渡瀬さんが体調不良で入院。両者が高齢化したこともあり、出演者が一新される。十津川警部役は内藤剛志、亀井刑事役は石丸謙二郎が務めることになる。
両者とも複数の刑事ドラマで活躍するだけに、メンバー一新後から「内藤は『警視庁・捜査一課長』にしかみえない」「石丸に亀井刑事は似合わない」など違和感を訴える声が噴出する。
それでも、「時を重ねれば慣れてくるのではないか」との声もあり、シリーズは継続。今回は5作目となるだけに、「どこまで内藤の十津川警部が定着したか」が注目されていた。
9日の放送が始まると、Twitterでは「内藤は好きだけど十津川警部ではない」「十津川警部はやっぱり渡瀬さんじゃないと」などの声が噴出。さらに、亀井刑事についても「伊東じゃないとしっくりこない」など違和感を訴える意見が続出する。
なかには、「もう終わってもいいのではないか」という声も。一方で、「長年築き上げた違和感は仕方がない。様子を見るべき」「なにを言われても続けてほしい」というなど、番組継続を望む意見もあった。
「『十津川警部』シリーズはTBSとテレビ朝日で放送されていますが、テレビ朝日は十津川警部を三橋達也が長年演じ、高齢化に伴い高橋英樹に交代しています。当初は違和感を訴える声もありましたが、現在おなじみになっているのはご存知のとおり。
また、亀井刑事も30年以上愛川欽也が演じ、2012年に高田純次に交代。こちらはいまだに賛否両論ですが、馴染みつつあります。
TBSの場合渡瀬さんと伊東の息がぴったりだったこと、内藤と石丸が刑事ドラマに多数出演しているイメージが強いことなどから、なかなかイメージを払拭することができていないようです。
しかし、だからといって長年続いた『十津川警部シリーズ』を終了させてしまうのはもったいない。周りが慣れるまで、時間を掛けて放送してほしい」(芸能関係者)
前任者が偉大すぎるだけに、内藤と石丸は大変だろうが、ぜひ渡瀬さんと伊東から譲り受けた番組を守り、後世に伝えてほしい。