コブクロは1998年秋に大阪で結成された。当初は堺市の路上で弾き語りライブを行い、商店街に200人から300人の人だかりができ、徐々に話題となっていった。今回はいわば原点の地でストリートライブを行った形だ。こうしたストリート出身のミュージシャンはほかにもいる。
「よく知られているところではゆずですね。1996年3月に結成され、横浜で弾き語りをはじめます。当初はお客さんはほとんどいなかったものの1年ほどで人気を集めます。さらに、『ゆずのオールナイトニッポン』(ニッポン放送系)においても、番組の最後にスタジオの外に出て歌うコーナーがありましたが、1998年8月に約7500人が集まってしまい、以降はスタジオ内の企画となりました。それだけ動員力があったといえるでしょう」(音楽ライター)
さらに、現在はイギリスへ留学中のあの芸能人もストリートライブ出身だ。
「ウエンツ瑛士ですね。もともとは子役としてデビューし『天才てれびくん』(NHK Eテレ)などで活躍していましたが14歳の時に一度引退します。その後、小池徹平と出会いWaTを結成。17歳だった2002年ごろから代々木公園で路上ライブをはじめます。当初は0人だったお客さんはのちに1000人を超えるまでになります。2004年に『卒業TIME』でインディーズデビュー。2005年の『第56回NHK紅白歌合戦』に出場します。その後の活躍は言わずもがなですね」(前出・同)
このほか、いきものがかり、川嶋あい、YUIなどもストリート出身である。いずれのミュージシャンも原点は路上にあるのだろう。