香川県警交通部に所属していた男性巡査部長(50)が、入院先の女性看護師の下半身を盗撮したとして、昨年10月に減給3カ月の懲戒処分を受けていたことが、4月14日に分かった。
香川県警によると、この巡査部長は岡山県内の病院に入院していた昨年8月、病室に入った女性看護師のスカートの中にカメラ機能付き携帯電話を差し入れて動画を撮影した。
気付いた看護師が岡山県警に被害届を出し、連絡を受けた香川県警が巡査部長に事情を聴いたところ、盗撮行為を認めたため、同年10月7日付で懲戒処分とした。巡査部長は同日付で依願退職した。巡査部長の携帯電話には、複数の女性看護師の動画が保存されていた。
巡査部長は10年11月から病気で休職中だった。
処分から約半年後に明るみに出たが、香川県警は「私的な行為は停職以上の処分の場合のみ公表する」という警察庁の指針に従い処分を公表していなかった。県警監察課は「再発防止に努めていきたい」としている。
長期にわたる病気療養でストレスも溜まり、休職中で警察官としての自覚も薄れていたのかもしれないが、あまりにも軽率かつハレンチな行為。女性看護師もまさか、勤務中にスカートの中を盗撮されるとは思ってもみなかっただろう。
一般市民の範たるべき警察官の不祥事が、あまりにも多すぎる。もっと、自覚をもってほしいものである。
(蔵元英二)