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有名人マジギレ事件簿(16)〜『シン・ゴジラ』監督が「チクショー!」と頭を叩きつけながら絶叫〜

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(C)2016 TOHO CO., LTD.

 3月3日、第40回日本アカデミー賞の授賞式が行われ、映画『シン・ゴジラ』が、最優秀作品賞、最優秀監督賞を含め、最多7部門の栄冠に輝いた。この日、総監督を務めた庵野秀明は、仕事の都合で欠席だったため、代わりに監督・特技監督の樋口真嗣が登壇。「思えばこの映画が始まったときから、全てのスタッフ・キャストにものすごい無理難題をふっかけ、みんな苦しんで今日があるわけです。今日ここで私がしゃべらなくてはならない無茶振りに、困惑しています」と、総監督・庵野への恨み節を冗談交じりに語った。

 このようにスタッフやキャストに対して非常に厳しいと言われる庵野。彼といえば、アニメ制作会社・ガイナックス時代は『ふしぎの海のナディア』や『新世紀エヴァンゲリオン』などの作品で人気を博したが、共に制作していたスタッフたちによると、当時から非常に気性の激しい性格だったという。

 『エヴァ』にて副監督を務めていた摩砂雪は、過去の庵野について「『トップ(をねらえ!)』の時、すげぇ怖かった。俺はもうコレなんじゃこれ? って感じで。(略)当時、僕は別の人の仕事を手伝ってたんだけど、ある日、ガイナへ行ったら、いきなり(庵野が)怒鳴ってるんですよ。それで『トップ』が出来ないことに対して、プロデューサーに八つ当たりしてて。もう誰かれかまわず掴みかかってくる。あの時、誰かの結婚式かなんかで、庵野は酔っ払ってたんですよ。ストレスが一気に噴出しちゃって」と驚きのエピソードを語っている。

 当時の庵野は、キレると怖い人として他のスタッフから認識されており、一度頭に血が上ると、ロッカー等を蹴りながら怒鳴り散らすなどして、誰も手がつけられない状態になっていたようだ。またガイナックス・取締役の佐藤裕紀も「怒る前にワンクッションあるんですわ。まず『みんな、すまん!』とか言ってから、いきなりバン、ボンとそのへん叩き出す」と暴露した。

 そして庵野が特にキレたと言われるのが、アニメの美術スタッフを外注した時である。当時、ガイナックスには、美術監督がいたものの、スケジュールの都合で外注することに。だが結果的に、相手の仕事が不本意なレベルだったため、改めて別のスタッフに頼むこととなった。しかしすでに予算は尽きており、美術監督に頭を下げて頼むも「時間がないし、やってられないよ」との返答だったという。するとその直後、庵野が驚くべき行動に出たと、『エヴァ』等でキャラクターデザインを務めた貞本義行は、以下のように語っている。

 「(美監から時間がないと言われた後、庵野は)しばらく下を向いてて、ブルブルブルって全身が震え出す。で、いきなりそのへんの本棚に、頭をガーン、ガーンとぶつけ出して。涙をボロボロ流しながら『チクショーッ! チクショーッ!』っとか言い始めて。それで皆が徹夜で直すっていうような状態ですよ」

 一度仕事モードになれば、周囲が心配するほど寝食が最小限になる職人気質の庵野。また彼は風呂嫌いとしても知られ、過去には半年や1年間、風呂に入らなかったという逸話もある。庵野を古くから知る岡田斗司夫によると、庵野は「風呂に入らなくても死なない。死なないことを毎日、習慣でする奴は時間が余ってるからだ。オレにはやることがあるので、余ってる時間などない。ゆえに風呂になど入らない」と主張していたとのこと。それほど今やるべき仕事を第一に考えているからこそ、スタッフを巻き込みながらも、数々の常軌を逸したエピソードに繋がったのかもしれない。

【参考】
・クイック・ジャパンvol.12(太田出版)
・アオイホノオ11のひみつ
・第40回日本アカデミー賞
(C)2016 TOHO CO., LTD.

(柴田ボイ)

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