逮捕された女は12日の夜、札幌市西区の路線バス内で前の席に座っていた22歳女性会社員の髪を持っていた眉毛用のハサミで切った。女性は被害に気がついたため、女を確保して警察に通報。ドライブレコーダーを確認したところ罪が立証されたため、暴行の疑いで逮捕された。
警察によると、被害女性はポニーテールで、髪を数十本切られていたという。取り調べに対し、女は「女性が2人掛けの椅子に1人で座りスマートフォンをいじっている姿に憤慨してやった」などと話している。
当時バスは5人程度しか乗っておらず、混雑していたとは言い難い状況だったのだが、何故か前後で座っていた様子。また、女が酒に酔っていたこと、障害を持っていないにもかかわらず優先席に座っていたとの情報も上がっている状況だ。
混雑したバスでは、前に座る女性の髪が顔に当たり不愉快な思いをすることは多々ある。しかし、女は空席の目立つ車内でわざわざ後ろに座っていただけに、ネットユーザーからは「意味がわからない」「沸点が低すぎる」「自分だってマナー違反をしている」「口頭で注意すれば済む話だった」など怒りの声が上がる。
一方で、行動は許せないとしながらも、「顔の前に髪が来て、切ってやりたいと思ったことはある」「たしかに髪は鬱陶しい」と女に同情する声も。また、「2人掛けに1人で座ってスマホをイジるのもマナーが悪い」「被害女性ももう少し周りに配慮するべきだったのでは」と、被害女性のマナーを指摘する声も出た。
公共交通機関の利用者はその殆どがマナーを遵守しているが、中には逸脱している人間もいる。今回の被害女性が逸脱しているとは言い切れないが、加害者は酒に酔っていたこともあり、その様子を「マナー違反」と感じたのかもしれない。
マナー違反をしているからと言って髪を切ってしまう行為は犯罪。法を逸脱しない形で、マナーが悪と感じた行為を冷静に指摘するべきだった。