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ビバ!メヒコ メキシコ通信局 虎4代目が体感した王国の真実

 今のメキシコマット界の中心人物はミスティコである。年収でミリオンダラーを軽く稼ぐスペル・エストレージャ(スーパースター)は、2万人収容のアレナメヒコを超満員にし、特に日曜日などは4大会も掛け持ちする超売れっ子だ。何より北京五輪でTVのレポーターを務めたほどの国民的アイドルと言えば、そのすごさがわかるだろう。

 現在、IWGPジュニア・ヘビー級王座はそのミスティコが保持している。前王者タイガーマスクは、8月22日(現地時間)アレナメヒコで開催された『ドラゴマニア4』に参加。ミスティコとタッグを結成したが、ミスティコの日本でのIWGP奪取はメキシコで大ニュースになっていた。
 「現地に着いたら、7社くらい取材を受けて、IWGPのことばかりを聞かれた。リベンジは日本なのかメキシコなのかと。彼のおかげで、メキシコで自分の名前も上がったし、ベルトの価値も上がっている」という。

 タイガーはミスティコとの関係については「お互いにリスペクトをしていて、戦っても組んでも自分を高められる存在」と、宿敵ではなく同志というスタンスをとっている。
 現在、メキシコには獣神サンダー・ライガーが遠征中で、IWGPジュニア王座に挑戦する可能性が高い。タイトル奪回に燃えるタイガーの心境は複雑で「もしライガーさんが挑戦するなら勝ってほしいけど、できるならベルトは僕がミスティコから取り返したい。その上で、彼がCMLLのベルトを持っていれば、統一戦をやってもいい」と燃えている。
 また、今回の遠征でタイガーは、師匠の初代タイガーマスクのライバルであったカネックが経営する道場に出向き、初対面を果たした。カネックは「フジナミさんは元気ですか。また日本で試合がしたい」というコメントを残している。

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