11月のタイトルマッチで内藤と対戦する興毅。弟・大毅が敗れたことで、長男の興毅にかかるプレッシャーは相当なものになった。だが、父の史郎氏は「これから内藤はプレッシャーに押されてガクガクや。緊張しとるから何も言われへんようになってる」と内藤不利と見ている。さらに、史郎氏は内藤のあがり症がさらなる“悲劇”を招くと指摘する。
「アイツみたいに注目集めんと40戦やってるのと、興毅は違うねん。常に20戦注目を集めてる。向こうは階段を上がった時に気持ちがビビってるって。『Romanticが止まらない』やなくて、『涙が止まらない』や。アイツの出方次第ではポンサク戦の二の舞いになるやろ」
史郎氏の言う「ポンサク戦の二の舞い」とは、内藤が2002年4月のWBC世界フライ級タイトルマッチで王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(当時)に1R34秒KO負けしたこと。同タイトルマッチ史上最速KO記録という不名誉な記録を作ってしまった。
亀田家のボスは、7年前のように屈辱的な負け方で赤っ恥をかかせる腹積もり。「アッパーでも、ストレートでも興毅はパンチがあるからな。倒れるで」。内藤に再びあの悪夢を思い起こさせる気だ。
大毅は年内にデンカオセーンとのリマッチに向けて動き始めている。興毅は悲願の2階級制覇へ。亀田家の逆襲が始まる。