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『サブロー奪回』発言で一変! 巨人ベテラン勢が複数年契約を要求へ

 大村三郎外野手(35)の『千葉ロッテ帰還』が現実となれば、巨人の“エリート幹部生”の契約にも影響が出そうだ。

 10月2日、千葉ロッテが新フロント人事を発表した。その席上で重光昭夫オーナー代行が「昨年勝ったメンバーがほとんどいないのは異常な状態。今年出て行った人は、呼び戻せるなら呼び戻したい」と、衝撃的な発言をしたのは既報通り。具体的な選手名こそ「タンパリングになるから」と伏せたが、最下位に沈んだ戦況について質問された際、「とくにサブロー(=現巨人・大村)が出て行った後、悪くなったんじゃないか」とも語っている。話の前後からして、その『呼び戻す選手』が大村なのは間違いない。

 報道陣から『オーナー代行発言』を伝え聞いたときの大村の反応が興味深い。「今はジャイアンツの一員なんで…」とは返したが、古巣が自身を奪回しようとしているのは本当に知らなかったようである。古巣に帰還したいのか否か…。真意は分からないが、大村はすでにFA権を取得している。
 「今回の重光オーナー代行の言動について、巨人から正式に抗議されたら、千葉ロッテは頭を下げるしかありません。他球団も今回の言動は軽率だと見ています」(前出・同)
 タンパリング同然の言動に抗議するかどうかはともかく、今の大村は二軍暮らしだ。「帰りたい」と言うのなら、巨人の戦況にはさほど影響は出ないはずだが…。
 「もともと、大村のトレードは(瀬戸山体制の)千葉ロッテ側が持ち掛けてきた話です。巨人が興味を示したのは打撃不振の戦況だけが理由ではありませんでした」(読売グループ幹部の1人)
 高橋由伸外野手(36)の存在も影響していた。高橋は今季が4年契約の最終年で、当然、原監督以下首脳陣も『完全復活』に期待していた。だが、今季84試合に出場した10月2日時点での成績は、打率2割5分4厘、本塁打13、打点29。「物足りない」というのが正直な心象だろう。「野球に対して、チームの勝利に対し、もっと貪欲な姿勢を見せて欲しい」とも思っているそうだ。
 「高橋は持病の腰痛以外にも、怪我の多い選手です。それにいったん故障すると、復帰までが長い…。いくら幹部生候補と言っても、今の高橋では複数年契約を再び勝ち取るのは難しい。大村を獲得したころ、高橋は『(試合に)出たり出なかったり』でした。打撃力だけではなく、守備面でも全く不安のない大村は、魅力的な戦力に映りました。しかも、選手会長の経験者だから、チーム牽引役を託せる…。その大村が本当にいなくなるのなら、高橋は契約更改を有利に進められます。他の巨人外野陣を見渡しても、ラミレスも今年は複数年契約の最終年です。守備に難があるうえに、打撃力にも陰りが見え始めてきました。ベテランの谷(佳知=38)も残留が確実となるでしょう」(前出・同)

 巨人は外野手層の厚いチームだが、「スピードプレーヤー」のタイプばかりだ。長打力のあるのは、ラミレス(37)と長野久義(26)、矢野謙次(31)くらいで、内野守備にまわった亀井義行(29)にも一時期ほどの輝きはない。大村の帰還するのなら、高橋への期待値は大きくなる。そうなれば、契約更改の席で高橋は複数年契約を要求するのは必至だ。ラミレスに対しても『残留の方向』で話し合わなければならないだろう。
 「ラミレスは年俸よりも複数年にこだわる方です。『残留させるなら、単年』と聞いていましたが、大村がいなくなれば、ラミレスも強気な交渉に一変するでしょうね。高橋も『3年』を要求してくるかしれない」(前出・同)
 大村はチーム選手会長の肩書を持ったまま、巨人に放出された。その去就は、移籍先の『幹部生候補・高橋』の契約更改にも多大な影響を与えそうである。

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