まず第一に金銭面での折り合いがつかないという。「威勢のいい言葉が並ぶ格闘界ですが、それは口だけ。どこもジリ貧です。年間1億円程度を稼いできた朝青龍に見合う金額を用意することは絶対無理でしょう。外国人力士は、言い方が悪いかもしれませんが日本に“出稼ぎ”にきているという面もあります。だから金銭的な判断が大きなウェイトを占めるのは仕方のないことです。もちろんそのハングリー精神が日本人力士を圧倒する結果につながっていることは間違いないことですがね」。また、朝青龍自身のモチベーションも高くないと推測する。「将来のモンゴル大統領候補なんて言われ方もしますからね。格闘技が好きではないとは言いませんが、はやく日本から足を洗いたいってのが本心ではないでしょうか」。
ただ1度や2度の興業なら参加する可能性もあると語るのは相撲ジャーナリスト。「朝青龍というのはああ見えて人付き合いはいいですからね。頼まれれば一回くらいはと思うかもしれません。ただそんな腰かけのつもりで出場するなら出ない方がいいでしょう。その程度のモチベーションだと“茶番劇”になるはずです。実力を認めている多数のファンまでもガッカリさせることになるかもしれませんからね」。
果たして、朝青龍の今後は? 引退してもその後の動向に注目が集まる朝青龍。やはりただものではない。