浜口は遠投の後にブルペンで捕手を座らせて22球のピッチングを披露。その後、会見に応じた。
■浜口遥大投手 質疑応答
ーー今年は1人で自主トレをしているが、収穫は?
自分に足りないところをしっかり練習できてます。トレーニングにしても、自分で考えて逆算しながら足りない部分を集中的にやっています。体幹もしっかりやれてますね。
ーー昨年、二桁勝利を挙げて期待も大きいが?
もちろん、周りからも期待されてますし、でも、昨年の成績が良かったからといって慢心することなく、しっかりと昨年の気持ちを持ってやりたいと思います。
ーー監督からは開幕投手候補にも挙げられているが?
うーん。僕自身は絶対そこというよりは、名前を挙げてもらっている以上は、しっかりローテーションとして回ることが求められていると思うので、しっかりと開幕からローテーションに入って守れるように、そんな準備をしていく中でアピールしていきたいですね。開幕投手というのはまだ僕には早いかなと。しっかりやれることをやってアピールしたいと思います。
ーーブルペンでは22球投げていたが手応えは?
今はキャッチボールというか、フォームを意識して、いかに体重を乗せたボールを投げられるかというのをやっているので、そういう意味では順調に来てますし、新しいスライダーをブルペンで練習してますけど、手応えのあるボールになってるかな。あとはバッターに対してどういう反応になるかですね。
ーースライダーに関して取り組もうと思った経験は?
一番は昨年のポストシーズンで、今永(昇太)さんのスライダーを見て、ああいうボールを投げたいと。一番求めているのは(西武の)菊池雄星さんのスライダーだったり、巨人の田口(麗斗)君のような右バッターの膝元で空振りを取れるボールっていうのを理想として、そういうなかで投球の幅も広がりますし、自分自身ももっと楽に投げられると思うので取り組んでいます。
――開幕までに100%の状態で準備していきたいと思っていると思うが、その部分に関して2月1日にブルペンに入ってという気持ち?
はい、もちろん。スタートしてすぐにブルペンに入って投げられる準備もしていこうと思っていますし。そのつもりでオフをやってきたので、しっかりと最初からスタートダッシュでアピールできるようにしてきたいです。
――ルーキーで初めて日本シリーズの舞台に立って、収穫を得た部分もあったと思うが、今シーズンはどこを目指している?
もちろん、チームのリーグ優勝、そして、日本一というのは一番はそこですね。そのなかで個人として長いイニングを投げられることっていうのを一番頭の中において。規定投球回は最低限として、150イニング160イニング投げられるように。そして完投する試合を出来るように、やっていきたいなと思います。
――勝ち星は去年を上回りたい?
そうですね。イニングを投げることができればついてくると思いますし、その中で去年の10勝というのは最低限のライン。少しでも負けを減らして少しでも貯金を作れるようにやっていきたいと思います。
――イニングに関しては160以上くらい?
160で。160目指して頑張ります。
ハマちゃんスマイルを交えながら話す浜口の姿からは充実感を感じさせた。ラミレス監督の開幕投手候補発言を謙虚に受け止めていたが、チームに何かが起これば準備はしっかりしていくだろう。左腕王国確立へ浜口の存在は大きい。
取材・カメラ / 萩原孝弘
文 / どら増田