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最強助っ人・バース氏が帰ってくる? 阪神Vなら85年メンバーも殿堂入りへ

 2018年の野球殿堂入りは松井秀喜氏、阪神・金本知憲監督、元巨人監督・原辰徳氏、アマチュア野球界からは故・瀧正男氏の4人に決まった。翌日のスポーツメディアは、史上最年少での殿堂入りとなった松井氏をメインに伝えていたが、その裏でこんな情報も飛び交っていた。「来年、ついにアノ人が選ばれる」と――。「アノ人」とは、1985年、神懸かり的な打撃力で阪神を優勝、日本一に導いたランディ・バース氏のことである。
「バース氏は13年から『エキスパート表彰』の候補者となっており、年々、その投票数を増やしています。そろそろの声も出ているので、次に選ばれる可能性は高い」(球界関係者)

 野球殿堂入りとは、<日本の野球の発展に大きく貢献した選手などの功績を永久に讃える>ことだという。野球殿堂入りには競技者表彰と特別表彰(エキスパート)がある。前者は引退から5年以上が経過し、エントリーされてから15年間は投票の対象となる。野球報道歴15年以上のメディア関係者が「誰をエントリーするか」を決め、実際に投票も行う。エントリーされた候補者は75%以上の得票をもって、殿堂入りとなるそうだ。
 エキスパートとは、選考委員ともなる投票者をさらに「過去の殿堂表彰者」などにも広げ、アマチュア指導者、プロ野球の監督、コーチとして球界の発展に貢献した人を決めるもの。また、選手として殿堂入りが叶わなかった「元候補者」も選考の対象となる。バース氏は04年まで競技者表彰の候補者だった。しかし選ばれず、13年に「エキスパート部門」で復活してきたのだ。

 「今年、バース氏に集まった投票数は57票、46・7%。金本監督や原氏に投票してきた選考委員が、来年、違う候補者に投票するので、バース氏が大きく投票を伸ばす可能性は高いです」(前出・同)
 もし選ばれたら、阪神は星野仙一氏(故人)、金本監督と3年連続で「殿堂入り」を出すことになる。85年の優勝、日本一の立役者であり、当時は「神様、ホトケ様、バース様」なんて言葉もファンは口にしていた。そのインパクトを考えると、記念グッズを販売すれば、大きな収益も見込める。しかし、こんな指摘も聞かれた。
「過去に日本の野球殿堂入りを果たした外国人選手というと、スタルヒン氏、与那嶺氏です。バース氏は阪神でプレーした期間は6年なので、『功績』という面で評価が別れると思います。その間の成績は突出して高いので、インパクトは十分なんですが」(ベテラン記者)

 王貞治氏に並ぶ7試合連続本塁打、2年連続三冠王、86年に記録した打率3割8分9厘は、今でも破られていない。インパクトか、長期在籍による貢献度か…。バース氏が競技者部門で選ばれなかったのも、「6年」しかプレーしていないことに対する評価が分かれたからだろう。
「バース氏は阪神を退団する際、球団と衝突しています。今では和解し、良好な関係を築いていますが、そういった経緯も投票に影響したのでは」(前出・同)
 阪神は金本監督の殿堂入りを祝うイベントや試合前の表彰セレモニーなども検討している。その際、「次はバース」という気運も高まれば、阪神に“忖度”して投票しなかったと思われる選考委員も考え方を変えるのではないだろうか。

「阪神は話題性に飢えています。一昨年オフは金本監督の就任で盛り上がり、昨年は糸井のFA補強という話題がありました。オフに大きな話題を提供するのは営業にとって大事なことで、その点では、昨秋のドラフト会議で清宮の指名に失敗したのは痛手でした。オフのメディア露出度が高ければ、その勢いでペナントレース前半の公式戦チケットも完売できますから。『次の殿堂入りはバース』という気運が高まれば、85年を知るオールドファンも球場に通ってくれるはず」(在阪記者)
「今年の阪神は強い」となれば、ファンは自ずと、85年当時を重ねてみるだろう。そう考えると、バース氏の殿堂入りは金本監督の采配次第ということか…。

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