昨年までは、DeNAの頭文字である『De』を配していたが、ユニフォームロゴと同様、キャップにも地域名“YOKOHAMA”の頭文字である『Y』をあしらい、横浜色をさらに前面に押し出したデザインに。
これまでベイスターズは、本拠地である神奈川・横浜で地域に根付く様々な取り組みを実施してきた。2015年12月1日の球団創設5周年時には「横浜に根づき、横浜と共に歩む」という想いのもと、神奈川県の子どもたち約72万人に、ベースボールキャップをプレゼント。さらに、2016年シーズンからビジターユニフォームは、「海と港の街、横浜」をイメージしたデザインにリニューアルし、地域名の“YOKOHAMA”を配置している。昨年は、横浜市と包括連携協定「I☆YOKOHAMA協定」を締結し、選手寮で提供される「青星寮カレー」を横浜市内の小学校給食として提供を開始したり、横浜市内を中心にベイスターズのフラッグを街の街灯に設置するなど、年々市民球団として横浜市民の日常に触れる存在になっている。
今年は、ビジターユニフォームに続き、ビジターキャップのロゴも本拠地“YOKOHAMA”の頭文字『Y』に変更。昨シーズンは、主催試合71試合において約198万人のファンが本拠地横浜スタジアム来場し、横浜スタジアムの稼働率が96.2%に及び、日本シリーズ制覇には一歩届かなかったものの、シーズンを通じて横浜スタジアムが青く染まるほど市民に愛される球団になった。今回ビジターキャップにあしらった『Y』のロゴには、そんな地元“YOKOHAMA”に対するファンの想い・誇りと共に敵地で戦うという強い意志を込められているという。
新ビジターキャップのお披露目は、150人のファンを前に発表されたのだが、この発表会ではアレックス・ラミレス監督に続いて、阪神からFA移籍した大和内野手がサプライズ登場。思わぬサプライズに会場は大いに沸いた。ビジター仕様で現れた大和は、「横浜市の『Y』の文字が刻まれるということで、横浜ファンの皆さんと一緒に戦えればと思います。何もかもが初めての経験ですので、しっかりとキャンプで鍛えて開幕から良いスタートを切りたいです。監督、ファンの皆さんから熱い思いが凄く伝わってますので、期待に応えて1試合でも多くチームの勝利に貢献したい」と力強くコメント。DeNAの大和として初のイベント出演とあって、緊張した表情も見せていたが、ベイスターズファンのウェルカムムードに安堵していたようだ。
文・どら増田
カメラ・萩原孝弘