ロサンゼルス市警ハーバー・ディビジョンによると、スコット氏はカリフォルニア州ロングビーチ市とサンペドロ市の間に架かるヴィンセント・トーマス・ブリッジから飛び降り自殺をしたと発表された。
関係者によると、午後12:30分ごろ、スコット氏は橋の南側のフェンスをよじ登り、そこから飛び降りたと言われている。
また地元警察は、スコット氏所有の黒のプリウスの中から遺書を発見したという。彼の身元は午後7時ころ、ロスアンゼルス群検視官のオフィスで確認されている。
イギリス、ノースアンバーランド州で生まれたトニー・スコット氏は、ロンドン・ロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業後、TVコマーシャル制作で有名になり、1983年にデヴィッド・ボウイとカトリーヌ・ドヌーブが共演した『ハンガー』を映画初監督した。
いつも赤いベースボール・キャップを好んで被っていたスコット氏の過去30年に及ぶ興行成績の中では、とりわけトム・クルーズ主演の『トップガン』(1986年)『デイズ・オブ・サンダー』(1990年)、エディー・マーフィー主演の『ビバリーヒルズ・コップ2』(1987年)、ウィル・スミス主演の『エネミー・オブ・アメリカ』(1998年)、デンゼル・ワシントン主演の『クリムゾン・タイド』(1995年)、『マイ・ボディーガード』(2004年)、『サブウェイ123激突』(2009年)が大ヒットした。