送検容疑は、7月5日午前8時45分頃、同市内の女性(当時25歳)方付近で女性を見張り、また8月20日夜、女性の自転車のサドル裏にGPS機器を取り付け、見張るなどの行為をしたとしている。
同署によると、男は女性が以前勤めていた大型スーパーに客として訪れて好意を抱き、仕事を終えて帰宅する女性の後を付けて自宅を探り当てた。
そして、女性の行動を監視するため、12年春頃、インターネットで購入した小型GPS(縦5.5センチ、横3センチ、幅1.5センチ)を、強力磁石とともに黒い袋に入れて、サドルの裏に取り付けた。
GPS機器には通信機能がないため、約1週間後に回収し、行動データをパソコンで確認すると、再び取り付ける行為を繰り返していた。そのデータを参考にして、女性が訪れそうな場所で待ち伏せすることもあった。
女性は自身の周辺に同じ男が現れることを不審に思うようになり、8月26日、自転車を調べたところ、サドルにGPS機器が取り付けられていることに気づき、同署に相談した。
警察の調べに対し、男は容疑を認めており、「好意を持ってしまい、女性の行動を知りたかった。一度は取り付け行為をやめたが、恋愛感情を捨てきれず、やめられなかった」などと供述している。
好きだったのなら、行動監視などせずに、堂々と告白すれば良かったのに…。
(蔵元英二)