逮捕容疑は同日午前8時10分頃、同県名古屋市営地下鉄東山線の車内で、同容疑者が通学途中だった女子生徒のスカートの中に手を入れ、体を触った疑い。具体的にどこを触ったかは発表されていない。
同署によると、被害に遭った女子生徒が反撃し同容疑者の腕をつかんで、電車から引きずり降ろし、駅員に引き渡した。
調べに対して、同容疑者は容疑を認めた上で、「おとなしそうな子を狙っていた」と話しているという。痴漢も色々で、満員電車の中で、つい我慢できなくなって手が伸びてしまったということもあるだろう。しかし、痴漢をしても抵抗せず黙って耐えるような「おとなしそうな子」を物色した上で、犯行に及ぶとなると計画的で悪質だ。
だが、被害を受けたこの女子生徒は「捕まえてやろうと思った」と話しているといい、同容疑者の「おとなしそうな子」という見立てははずれ、かなり勝ち気な女子生徒だったようだ。
最近は痴漢のえん罪被害も多いようだが、痴漢は犯罪である。軽い考えで、行為に及ぼうものなら、一生を棒に振ってしまう可能性だってある。この事件の加害者は49歳のいい大人。自制心がはたらかなかったのだろうか。
(蔵元英二)