日本アカデミー賞をめぐっては、2014年に「東京国際映画祭」のイベントで、北野武監督が問題提起。
「日本アカデミー賞最優秀賞は松竹、東宝、東映、たまに日活の持ち回り。それ以外が獲ったことはほとんどない。アカデミー賞の会員なんてどこにいるんだ。汚いことばっかやってる」と発言した。
すると、その発言に日本アカデミー賞協会会長で東映の岡田裕介会長が「公正な投票」と反論。かえって火に油を注ぐ結果となってしまった。
そして迎えた今年の「日本アカデミー賞」だが、3月1日に掲載された、「週刊新潮」(新潮社)のネット版「デイリー新潮」が「探偵はBARにいる3」で受賞した北川について、“組織票”疑惑が関係者の間で指摘されていることを報じた。
北川、そして最優秀を受賞した広瀬のほか、薬師丸ひろ子、尾野真千子、夏川結衣が助演女優部門で受賞。しかし、厳しい視点で5人を比べると、ほかの4人に比べ北川の演技はレベルが違うのだとか。
それでも選ばれた背景には、映画関係者を中心とした日本アカデミー協会員4319名による投票で決めるが、そのうち4分の1を大手映画会社5社の社員が占めることなどがあったというのだ。
「『探偵はBARにいる3』の配給は東映だけに、賞を取りやすい。ほかの映画賞の助演女優賞は『幼な子われらに生まれ』の田中麗奈が2冠だが、配給が大手ではないため『日本アカデミー』では選ばれなかった。そのあたりでまたまた論争が巻き起こってしまう」(映画ライター)
とはいえ、やり玉にあげられた北川はたまったものじゃなかったはずだ。