投手陣3本柱が順調な仕上がりを見せた。沢村賞投手の岩隈は、代表候補の細川亨捕手を相手に65球。すべての変化球を試しながら投げ込み「いい緊張感の中で投げられた」と調子は上々だった。ダルビッシュは56球を投げ込み「まあまあ良かった」とこちらも順調そうだ。
前回大会MVPで、エースとしての役割が期待されている松坂は、セットポジションなどランナーを背負うことも想定してのピッチング練習。阿部慎之助捕手を相手に56球、カーブ、スライダーなど変化球を交じえて投げ込んだ。中でも元パイレーツの桑田真澄氏から直伝されたカーブには阿部から「ナイスカーブ。いいブレーキだ」と声を上げるほどの切れ味を見せた。
松坂は「周りの選手を見ると自然と(気持ちが)高ぶってくる」。WBC開幕を前にすでにギアはトップに入っている。