その阪神がセ・リーグのCS(クライマックスシリーズ)ファイナルステージで、巨人に4連勝して、日本シリーズ進出を決めた10月18日夜、大阪府大阪市中央区道頓堀の戎橋から、靴下をはいただけのほぼ全裸で道頓堀川にダイブした無職の男(37=同府吹田市)を、大阪府警南署は同28日、公然わいせつの疑いで書類送検した。
送検容疑は、同18日午後10時半頃、道頓堀の戎橋から、下半身を露出して道頓堀川に飛び込んだ疑い。
現場にいた警察官が任意同行を求め、署に連行。男が当時泥酔していたため、身元を確認して、いったん帰宅させたが、同24日に呼び出して取り調べを行った。
同署によると、男は同日夕方、ミナミのコンビニをはしごして、缶チューハイを4、5本飲んだ。戎橋に行ったら盛り上がっていたため、騒ぎに乗じてダイブしたという。阪神のCS制覇は、その場にいた人に聞いたといい、特に阪神ファンというわけではなかったようだ。
男は「飛び込んだのは間違いないが、酔っていて、よく覚えていない。パンツは隣にいた男性に脱がされたかもしれない」と供述。しかし、インターネットの動画サイトには、この男性が自分で服を脱いで飛び込む様子が複数アップされていた。動画に証拠能力はないが、捜査の参考にはなったという。
同日、戎橋から女性2人を含む延べ70人が頓堀川に飛び込んだ。
03年9月15日、阪神が18年ぶりにリーグ優勝を決めた際には、約530人がダイブ。同年の日本シリーズ第1戦が行われた10月18日夜には、学生3人が全裸で飛び込んで、同署に公然わいせつの現行犯で逮捕されている。
(蔵元英二)