京都府警サイバー犯罪対策課は6月4日までに、動画配信サイト「FC2ライブ」で、性行為の映像を流したとして、公然わいせつ容疑で、自称ネット配信業の男(30=大阪府大阪市北区)と、短大生の女(19=兵庫県宝塚市)を現行犯逮捕した。
2人の逮捕容疑は、同3日午後10時40分頃、大阪市北区の男の自宅マンションで、性行為中の映像をインターネットで配信し、自身の下半身を露出し、不特定多数に閲覧可能な状態にしたとしている。府警によると、わいせつ動画のライブ配信で容疑者を現行犯逮捕するのは全国初という。
男は容疑を認めており、「有料配信で稼げるお金が多かった。(FC2は)海外のサーバーなので、大丈夫だと思った」と供述している。
同課によると、男はネット上で、「帽子君」と名乗り、「帽子君ワールド」というタイトルのブログを運営し、映像配信スケジュールを書き込んでいた。同課では昨年秋から内偵捜査をしていたが、同日夜、わいせつ動画が配信中であることを確認し、男の自宅に踏み込んだ。
男は自宅マンションにカメラを設置した撮影用の部屋を複数用意し、知人がスカウトした女性との会話や性行為の映像を、女性の同意を取った上で、ライブ配信していた。
性行為の前に女性が待機室にいる様子については無料で配信し、性行為を有料で配信して視聴者から1分50円程度の視聴料を取っていた。逮捕した同3日は、延べ1250人が動画を視聴していた。
昨夏以降、男は約30人の女性との性行為を有料で配信し、昨年12月〜今年6月に、男の管理する銀行口座には、少なくとも約3070万円の入金があった。
「帽子君」の動画に出演する女性は美少女が多く、人気があったという。ライブ配信していた男も問題だが、出ていた女性たちもどうかしている。
(蔵元英二)