今回も同テーマですが、私の失敗談をメインに持っていきつつ、平常心の大切さを表現していきたいと思います。特に今回はホールアウト直前…後半にしでかした失敗談。「ここでやっちゃったら、もう終わり!」という“禁じ手”を披露しますね。
前回も綴りましたが、打つ時は平常心。心の中で「1、2、さ〜ん」という掛け声をかけてショットする習慣を身につけましょう。これはパターも同じです。グリーン上はどうしてもアドレナリンが出てしまいがち。気分に任せて「カツーン」と打つとボールがグリーンから飛び出し、そのままバンカーへ直行…などというケースもあります。ワンパットで沈めたい気持ちは良く分かります。だからこそ、ここでも「1、2、さ〜ん」を実践し、心に余裕を持たせて下さい。
ここからは私の失敗談。私は平均90台、調子のいい時は80台で回ります。調子がいい時は一緒に回るパーティが70台以下の時が多いですね。90台と70台ではゴルフの質が全然違う。その為、「自分は自分。相手は相手」と周囲に気を取られる事が無くゴルフに集中出来るのです。こうなるとスコアは俄然上がりますね。
逆に厄介なのは力が拮抗している同士のパーティ。接戦になると誰しも「負けず嫌いの虫」が心の中で蠢き始めます。そういう時には「自分は自分。相手は見ない」と、いくら心に念じても無理。相手の一挙手一投足が気になって仕様が無いですよね。自分を抑える力がゴルフには不可欠。スコアアップや技術向上を目指すのであれば、自分より力が「圧倒的に」違う人とプレーする事をオススメします。
いよいよ、今日のテーマである「事実談」。私と実力差がほぼ同じ先輩とのラウンドの出来事を綴りますね。この日は接戦…ここまでイーブン。事件は16番ホーです。
パー4の16番ホール、まずはドライバー。二人共、ほぼ同じところに落ちました。続くセカンド。こちらも両者とも殆ど変わらぬ位置に着けました。そして第3打…ここは二人して力み、バンカー右に入れてしまったのです。先輩の方がピンより奥だったので先輩から第4打。ピンそば2メートルのナイスショットです。もしかしたら、そのままカップインとも思える展開に私は心臓バクバク…2メートル離れてくれてホッとしました。
「私は絶対、先輩よりもピンそばにボールを落としてみせる」
この力みが命取りでした。案の定、超力んだ私はボールをバンカーから出せず失敗。「えっ〜」と唸りましたが、先輩はパットが苦手。2メートルの距離でも2パットは当たり前です。「これでグリーンそばに着ければ、このホールは勝てる」と気分を変え再チャレンジ。ところが…ここでも力んで又、失敗。ボールがバンカーから出てくれません。
いくらパットが上手くないとはいえ、2メートルの距離を3パットする事などありません。私は絶望的な気分となり3度目のチャレンジ…ここでもダフって失敗。結局、バンカーを抜け出すのに4打もかかってしまい、悔しくて、悔しくて号泣です。16番ホールまで接戦でしたが、このホールで致命的な4打差。残り2ホールで挽回出来る打数ではありません。
パー3の17番ホール、私はドヨーンとした最低の気分でスタート。本来、私はパー3が得意中の得意なコースなのです。ワンオンは当たり前でワンパットもお手の物。結構、バーディーを取っているのです。ところがこの日は、メンタル部分で滅入ってしまい、ズタズタ。得意なハズの17番ホールも乱れに乱れ、ホールアウトした時には先輩との差は実に9。9打差で負けました。
メンタル…心が全てを支配する−−という事を実感させられた試合でした。
「自分は自分。相手は見ない」
後日、私は70台で回るパーティとラウンドしたのです。この時は私と実力が拮抗している人はいません。1ホール目。私はグリーン周りのバンカーに捕まってしました。ピンまでは60ヤード。1ホール目は本日のゴルフを占う為にも重要です。ボギーで上がるか、パーで上がるか、はたまたダボ(ダブルボギー)で上がるか…。結果如何では本日のテンションを左右しかねません。しかもグリーン周りといえば、先日の先輩とのラウンドがまだ記憶に残っています。「悪いイメージ」で些か萎縮しましたが、「今日はレッスン。失敗しても大丈夫」と軽い気持ちで臨んだら、1打でクリア。そればかりか60ヤードをチップイン。自画自賛のチップイン・バーディーを取りました。
ファーストラウンドから、いい格好を作れた為、超ハイテンション。「今日のアタシ、イケてる」みたいなノリで、この日は全て絶好調でした。この様にゴルフは「心のマネジメント」が技術よりも勝るのです。ご存じの方も多いと思いますが、これをお読み頂いて、気持ちを分かち合えたら嬉しいです。
今回はここまで。では来週、お会いしましょう!