そんな石川に2018年は新たな重い使命が課された。1月5日、日本ゴルフツアー選手会長に選ばれたのだ。
「前任の宮里優作が水面下で説得を続けていたようです。大スランプとはいえ腐っても鯛で、石川の知名度を全面に押し出して、ゴルフ人気を巻き返そうというのが狙い。そのため任期中の2年間は、国内ツアーに専念することになる」(専門誌記者)
スランプを脱出した暁には再び米ツアーに挑戦するようだが、石川は2年ではなく4年間、会長を務めることになりそうだという。理由は“賢弟”の航が、日本体育大の入学試験に合格したからだ。
「航は東大に現役で何人も合格者を出す進学校に通っていました。仮にゴルフを中断して受験勉強に集中していたら、東大・京大レベルの大学に合格していたことでしょう。しかし、航は日体大のゴルフ部へ入る道を選び、プロ入りを4年間、封印することになったのです」(同)
航は遼をさらに幼くした雰囲気だが、現時点でゴルフの腕前は兄以上とされ、しかもインテリ。低迷するゴルフ界の救世主として周囲の期待も大きい。
「進学と同時にプロ入りし、二足の草鞋を履くとも目されていました。プロ入りを4年後に見送ったのは、石川家の“事情”もあったようです」(関係者)
賢弟がアニキに勝ったら、立つ瀬がないというわけか。また、この兄弟の間には、遼より4歳年下の妹、葉子さんがいる。
「彼女もジュニア部門で優勝経験を持っています。プロを目指していると聞いていますが、まだプロテストには合格していません。埼玉県下でカフェを経営する傍ら、兄や弟たちのキャディを務めており、進路を決めかねている様子。石川家は『葉子、航の順でプロ入りを』と考えているようです」(同)
航がプロ挑戦を封印した4年間は、葉子さんの進路熟考の時間ともなる。長男の遼の不振が長引けば、ゴルフ界の人気回復はもちろん、石川家の将来にも大きな影響を与えるというわけだ。
とはいえ、石川遼の潜在能力はまだまだ未知数だ。妹も弟も心配しなさんな! 今年の石川は間違いなく大化けする…はずです。