本作は、現代より少し先の未来を生きる家族の日常を描いたホームドラマ。のんは、ジャージを着てゲーム三昧の日々を送る主人公・ミライ役。そんなミライといがみ合う父親・フルキチ役をマキタスポーツが演じる。本郷は妹・ミライを支える研究者の兄・トモロウ役を、堀内は家族を温かく見守る母・イマコ役を務めた。
この日、のんは主人公のミライを意識し、赤いジャージ風のスカートを着て登場。ミライを演じてみた感想を尋ねられると、「今まで一番演じた役の中で一番クズだなぁ、と」と苦笑。「どうやったら面白くなるんだろうって考えるのがすごく楽しかったです」とコメントした。これにチーフプロデューサー・谷口氏から“もともとはいい人の設定だった”と補足を入れ、のんのキャラクターを見た上での「当て書き」だったと告白して笑いを誘った。
堀内敬子は撮影時の裏話として、本作に登場するインド人俳優とのエピソードを語った。インド映画と言えば“ダンスと歌”という発想から「ダンスと歌はおできになるんですか?」と尋ねると、「全くできない」と返されて「ちょっと残念な気持ちになった」と吐露。本作ではインド人と母親(堀内)に浮気疑惑が持ち上がるシーンも撮影されたそうだが、スタッフ側が2人の雰囲気が「色っぽすぎる」と判断し、カットされてしまったことも明かした。
本郷は、暑い時期での撮影時に“汗を止められる”という自身の特技について問われると、「汗だくになってメイクさんや衣装さんの直しが入ったら、場にいる何十人というキャスト、スタッフの先輩方を待たせることになるので…」と実際に意識して汗をコントロールしていたと告白。これに堀内から「でも一回、止まらないっておっしゃってた時ありましたよね?」とツッコミが入ると、本郷は「ちょっと、限界超えちゃいました」と苦笑いした。
女優・のんが復帰を果たすことでも話題の本作。NHKの朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で国民的な人気を得るも、当時の所属事務所からの独立騒動や芸名変更などを経て、のんは2年ほど女優活動から離れていた。その期間中、のんは格安スマホの「LINEモバイル」のCM出演や自身のパフォーマンスや告知にライブ配信サービス「LINE LIVE(ラインライブ)」を積極的に活用するなど、LINEと良好な関係を築いてきた。今回は、オリジナルコンテンツの充実に注力しているLINEがプロジェクトの一環として、女優・のんを起用しドラマ制作に至ったようだ。
「ミライさん」は9月8日からスタート。「LINE NEWS」で全5話にわたって、毎週土曜午後8時から配信される。のんの復帰作第一弾として広く話題になりそうだ。