嵐のすごいところは、AKB48のような握手券、あまたのシンガーのようなダウンロードをかたくなに排除し、購入枚数だけで勝負している点だ。そのため、音楽制作には徹底的にこだわりぬき、楽曲提供のラインアップは超一流。ミュージックビデオも、凝りに凝っている。今年は、ダンスを習得するために、櫻井翔、松本潤、大野智、二宮和也、相葉雅紀ら全員が、アメリカ・ニューヨークへ飛ぶという実績も重ねた。
いっぽうで、冠番組もレギュラー枠で好調。相葉と二宮は今年、自身の名前を有した冠番組をスタートさせた。かと思えば、主演ドラマもしっかり撮っている。これは、松本と大野も同様だ。ここにプラス、ニュースキャスターとしての肩書もあるのは櫻井。キャスターとして現場に赴くいっぽうで、ドラマ、映画で主役を張った。いつ休んでいるのか。疑いたくなるほどのハードスケジュールだ。
新春はネット局で特番。夏は日本テレビ系列『24時間テレビ』。年末は『NHK紅白歌合戦』。年間通じて、その四季折々の顔に。今夏に松本が誕生日を迎えたことで、晴れて全員が30の大台に乗った。本当の正念場は、結成15周年となる2014年かもしれない。