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IGF 猪木がIGFワールドツアーをぶち上げた

 ニューヨークから帰国したアントニオ猪木が5日、IGF「GENOME」(8日、名古屋・日本ガイシホール)に向けて成田空港で会見。猪木は来年早々にも予定されているという南極興行を皮切りに、IGFワールドツアーを敢行するという驚天動地の壮大プランをぶち上げた。第2弾興行を間近に控えた猪木ゲノムが早くは世界制覇に打って出る。
 長旅の疲れからか、表情がすっきりしない猪木だったが、会見早々に怒気を込めて“愛弟子”たちを一喝した。「視野が狭くなっている。世界を見ろ。もっと大きい世界観を身につけろ」と何かを示唆するように吠えた。
 依然として師弟対決を要求している小川直也、ルール変更を訴える田村潔司に対して明らかな難色を示した。「好きにやればいいじゃん。めんどくせえな。自分の小さなものを主張してたら、誰もメシ食っていけねえだろ」と一蹴した上で「細かいことを主張するんじゃなくて、一人で5000〜1万枚のチケットをさばけるようなキャラクターになってみろ」とあらためて奮起を促した。

 人気が低迷しているプロレス界の救世主になるべく立ち上がった猪木は逆境さえも前向きに捉えている。「逆にいえばチャンスなんだよ。今は興行ができる国がたくさんあって、そういう体制があるんだ」と世界ツアーの可能性をほのめかし、愛弟子たちに呼び掛けた。
 気になるのは具体的な興行先だが、先日、一部報道でぶち上げた来年2月の南極遠征に続くプランについては「近々ポルトガルの大統領と会うんだよ。オレ自身と興行の話はつねにセットだからね」とニヤリ。メキシコの高官と会うこともほのめかし、欧州と米国大陸を股に掛けたツアーの構想を打ち明けた。
 かつては北朝鮮で「スポーツと平和の祭典」を開催し、38万人を動員。湾岸戦争が危惧された当時のイラクでも同様の成功を収め、在留邦人の人質解放に寄与するなど敏腕プロモーターとしての実績を誇る猪木だけに実現の期待も自然と高まる。
 なおも止まらない猪木は「この秋からみなさんがなるほどと思うようなことをやっていくよ」とさらなる仰天プランの可能性も示唆し闘魂流の世界戦略の発動を宣言した。
 常識破りの“世界観”で世間を驚かせて続けてきた猪木とともにIGFが世界へと旅立とうとしている。

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