最近話題になったニューズ・オブ・ザ・ワールド紙による盗聴スキャンダルが公になって以降、ヒューは政府機関がこの一件の捜査を都合よく隠蔽するのではないかと危惧している。
著名人から、殺人事件やロンドン同時爆破事件の被害者までターゲットにした今回の電話盗聴問題で、同誌は先日廃刊に追い込まれた。
頻繁にタブロイド紙のターゲットにされるヒュー、本件への政府の対応に対して「パニックになっている」と、ザ・ガーディアン紙に話している。
「こんなにも次から次へと真実が明らかになっているというのに、(ニューズ・オブ・ザ・ワールドの親会社である)ニューズ・インターナショナル社との癒着問題や籠絡の過去がある政府が、捜査を不適当に取り扱い、藪の中へ封印してしまうことに僕はパニックになっている」「言われたことしかしないような臆病な政治家たちのせいで、こんなにもグロテスクな嫌がらせが許されていたんだ。その理由の一つには、ニューズ・インターナショナルが自分を当選させてくれるという考えがあったと思われるし、脅しみたいことも理由にあっただろう。僕たちの法律を作る人達に対して、ふざけた権力が働いていたんだ」
ヒューは現在、キャメロン首相にタブロイド業界全てを見直すように要求している。
「これはキャメロン政権にとっての分岐点だ。キャメロンが(ニューズ・インターナショナルを所有するルパート)マードック氏を擁護し続けるのか、それとも優れた指導者になるか、って話だよ。もし後者を選ぶなら、彼は捜査の拡大を発表すべきだ。メディア、警察、政界を網羅した捜査を」