search
とじる
トップ > 社会 > 山口敏太郎の直言(10) 自分の人生は自分で面白くする

山口敏太郎の直言(10) 自分の人生は自分で面白くする

 「敏太郎さん、なんか面白いことしゃべってくださいよ」
 「山口さん、なんか面白いことないっすか?」
 そんな言葉を投げかけてくる輩がたまにいるが、僕は基本、この手の言い廻しは好きじゃない。なんか、その言葉の背後に、猛烈なやる気の無さと人生を受動的にしか生きてないノープランぶりが見えるからだ。こんな連中と仕事や遊びの時間を共有した場合、本当にもったいないと痛感する。正直、僕の人生の貴重な時間を返せと言いたくなることもある。

 戦後日本が行ってきた教師サイドだけが生徒たちに一方的に情報発信する教育、相互交流が遮断された現代メディア、それらに毒された連中ほど、この手の言葉を口にする。彼らは自分の人生なのに、その舵とりを他人任せにしている。誰でも、自分の人生のマスターになれるのに、なんともったいない。
 かつて、幕末の英傑・高杉晋作は『おもしろきこともなき 世をおもしろく』と述べた。(『おもしろきこともなき世におもしろく』という説もある)この言葉どおり、高杉は己の人生を“面白く”駆け抜けた。
 つまらない日常やくだらない人生は、親のせいでも、教師のせいでも、友人のせいでもない。あくまで本人の責任である。自分の人生は自分で面白くする。それが基本である。それ以外の何ものでもない。
 他人がわざわざ貴方の人生を楽しくしてくれることはない。自分の人生は、自分が考えた分だけ、自分が動いた分だけ面白くなる。死ぬときに後悔しないため、死ぬときに笑って死ぬために、僕らは自分の人生のプロデューサーになるのだ。

 こんな話をすると『綺麗事を言うな!』とお決まりの文句で反論してくる者がいる。だが、よく自分の心に聞いてもらいたい。他人の意見やアドバイスをろくに検討もせず、『世の中はこんなもんだ!』と勝手に諦めた自分が貴方の心の中にいやしないだろうか。その諦めや、ネガティブさが自分の人生をつまらなくしたのだ。
 『綺麗事を言うな!』とすねた目で言い放つ自分の駄目さ加減こそが、つまらない己の人生を前にして、無理やり自分を納得させようとしている“綺麗事”であることに気がつかないのか。変に大人びて、人生のチェンジを諦めることはない。
 『もう一度やってみよう』『出来るまで決して諦めない』と思うだけで人生が変わってくる。代わり映えの無い職場も、何の変哲も無い日常生活も“人生を面白くする”というエッセンスが加わるだけで変わってくる。その“面白さ”は、人それぞれだ。マニアックな趣味を極めるのも良い。副業で収入を増やすのも良い。現代の仕事の中で新たな面白要素を発見するのも良い。若い頃の夢を再度追うのも良い。
 自分の人生は自分だけのものであって、自分しか舵取りは出来ないもう一度、自分の人生を面白くしてみないか。(山口敏太郎)

関連記事


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ