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紀州鉄道の駅長が列車内で10歳男児にわいせつ行為

 なんとも、とんでもない駅長がいたものである。

 和歌山県警御坊署は7月18日、紀州鉄道・紀伊御坊駅に保管中の列車内で男児にわいせつな行為をしたとして、同駅駅長・斉藤昭容疑者(29=同県御坊市藤田町藤井)を、強制わいせつ容疑で逮捕した。

 同署によると、斉藤容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、6月9日午後4時頃、同市薗の同駅車庫で保管中の列車内に、同県日高郡在住の小学校の男子児童(10)を誘い込み、ズボンを脱がせた疑い。

 同署によると、同日は同市内で「ごぼう商工祭」が開催されており、紀伊御坊駅でもイベントが開かれていた。男児は母親と一緒にイベントに来ていたが、斉藤容疑者が「列車を見せてあげる」と男児だけを列車内に連れ込んだという。

 帰宅途中に男児が母親に話し、母親が6月下旬に同署に被害届を提出した。

 紀州鉄道は「あってはならないことで申し訳ない。事実関係を確認し、今後の対応を考えたい」とコメントしている。

 紀州鉄道はJR御坊駅〜西御坊駅間の2.7kmを走る超ミニ鉄道だが、地元市民にとっては欠かせない足として利用されている。

 設立は昭和3年(1928年)と古く、前身は御坊臨港鉄道で、昭和47年(1972年)に商号を現在の鉄道名に変更している。鉄道事業の他、ホテル事業、会員制リゾート事業、不動産事業、レストラン事業などを手掛けている。
(蔵元英二)

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