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酔っ払いが電車の連結部分にしがみついて新快速電車を止めた!

 なんともゾッとする事件が起きた。

 兵庫県警姫路署は3月2日、走行中の新快速電車の連結部分にしがみついて乗ったとして、鉄道営業法違反の疑いで会社員・田(でん)光貴容疑者(22=兵庫県姫路市)を現行犯逮捕した。同容疑者は容疑を認め、逃亡の恐れもないことから、3日午後に釈放。任意捜査に切り替え、書類送検する方針だ。

 同署やJR西日本によると、2日午後11時12分頃、兵庫県加古川市のJR加古川駅で、米原発播州赤穂行き電車の先頭車両同士を連結した4両目と5両目の間に、男が飛び乗ったのを客が発見し、駅員に通報。しかし、電車がそのまま発車したため、電車と連絡を取り、新快速は本来なら通過する御着駅で緊急停車。運転士が男を取り押さえた。

 同容疑者からは呼気1リットル当たり0.47ミリグラムのアルコールを検出された。逮捕時はほぼ泥酔状態で、「友人と酒を飲んでいた。友人は電車の扉から乗ったが、扉が閉まってしまい、置いて行かれそうになったので連結部分に乗った」と話しているという。

 同容疑者はJR垂水駅で、姫路駅までの740円の切符を購入して乗車。垂水駅は新快速の停車駅ではないため、新快速が停車する加古川駅で普通電車から新快速に乗り換えようとしたとみられている。

 JR西日本によると、新快速は時速約130キロで走行。同容疑者が連結部分にしがみついていたのは、加古川駅から御着駅まで11.4キロで、走行時間は約7分だった。その連結部分は、立つことができ、手すりも付いていたため、幸い事故はなかったもよう。同署によると、威力妨害などの故意がなかったため、罰金2万円程度だという。

 それにしても、むちゃなことをしたものだ。泥酔状態だったとはいえ、ひとつ間違えば死に至ったかもしれない。無傷ですんだのは奇跡的。罰金は少額といっても、JR西日本側としては、新快速を停める必要がない御着駅で緊急停車しており、電車は当然遅延し、はなはだ迷惑な話だ。
(蔵元英二)

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