大阪市教育委員会は3月1日、勤務時間中などに校内で夕食の調理や飲酒などを、実に計72回繰り返したとして、市立中央高校の体育科の男性教諭(53)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。
市教委によると、男性教諭は09年8月〜11年11月まで、部活指導や勤務時間中に体育教官室で、持ち込んだカセットコンロを使って、スパゲティや野菜炒めなどを調理。ワインや缶ビールを飲んだという。
同校は夜9時まで授業がある単位制の高校で、この教師は勤務が夜まで続くことから、安易な気持ちで、教官室で夕飯を作るようになったという。
男性教諭は生徒への指導を終え、教官室に1人でいる際に飲酒をしており、発覚を逃れるため、ワインはペットボトルに移し替えて室内の冷蔵庫に入れるなどしていた。
10年9月に、別の教員が冷蔵庫に缶ビールが入っているのに気付き発覚。その際、校長が厳重注意したが、市教委へは報告していなかった。昨年11月に再び飲酒が発覚した。
同校教頭によると、男性教諭はもともと赤ら顔で、「飲んでいなくても、飲んでいるように思われることもある」とのことで、当初は「勤務時間には飲んでいない」と主張していたという。
市教委に対し男性教諭は「夕食を調理するうちに酒も飲みたくなった。飲酒後に指導したことはない」と説明している。
生徒への指導が終わった後であっても、当然のことながら、勤務時間中の飲酒はご法度。この教師は世の常識が、全く分かっていないようだ。そもそも、教師としての資質に問題があったとしかいいようがない。
(蔵元英二)