映画などの創作の世界にあるように、宇宙人との接触に成功したりといった事例はめったに報告されない。だが、ごくまれにUFOによって危害を加えられてしまった!?という事例が存在している。
1967年5月20日、カナダのマニトバ州とオンタリオ州の境にあるファルコン湖にて、鉱脈を探していたスティーブン・ミシャラク氏は昼休憩の際に、空に二つの赤い点が浮かんでいるのを目撃。ひとつはどこかへ飛び去ってしまったが、もうひとつは彼のすぐ側、100メートルほど前方に着陸した。上空では赤い光に見えたものは、直径10メートルほどの金属製らしき円盤であった。上部は円形のドーム状になっており、側面にはハッチと排気口らしきものがあったという。よく見るとハッチの部分が開いていたため、彼は中を覗き込んでみたが、中は無人で計器のライトらしきものが不規則に点滅を繰り返しているだけだったという。気味が悪くなった彼が離れようとすると、急にハッチが閉じ円盤が全体的に光り始めた。同時に円盤が熱を持ち始め、触れると彼が身につけていた手袋のゴムが溶けてしまったという。
あわてて離れた彼に向かって強烈な熱風が吹き付けられ、彼の上着は燃え上がった。燃えた上着を脱ぎ捨てる彼の前で、UFOは熱気を振りまきながら上昇し、飛び去っていったという。
この後、彼は全身に痛みを感じ、下山してすぐに病院に向かった。すると彼の体には奇妙な模様のやけどができており、また胸から耳にかけて謎の発疹が発生。体重も10キロ激減するという身体の異変が起きていたことが判明したのである。
果たして、彼が目撃したものはなんだったのか。軍の秘密兵器であり、ジェット噴射を浴びたのではないか、とする説もあるが、いまだに結論は出ていない。
UFO目撃証言は勘違いの事例や嘘の証言も多いのだが、今回は怪我の症状や現場の状況などもしっかりと残されており、現在でも真相が不明な目撃例の一つとなっている。
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所