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最年長最遅で2000安打達成の中日・谷繁 野村の最多試合出場記録超えを目指す

 中日・谷繁元信捕手(42)が、5月6日のヤクルト戦(神宮)で、6回表に押本健彦投手から右翼前安打を放ち、プロ野球史上44人目の2000安打を達成した。捕手としては、野村克也(西武)、古田敦也(ヤクルト)に続き3人目の快挙。

 42歳4カ月での到達は、宮本慎也(ヤクルト)の41歳5カ月を抜いて、最年長記録。また、2803試合目での達成は、2290試合目の大島康徳(日本ハム)を抜き、最も遅いペースでの偉業達成となった。

 2000安打に到達した選手のほとんどが、クリーンアップか1、2番を打った主力打者ばかり。かたや、谷繁の打順は大方、7、8番の下位打線。偉業が達成できたのは、大きな故障がなく、体が強いことと、今もなお、チームのホームベースを死守する絶対的な守備力が持つことが要因。まさに、無事是名馬の典型といえる。

 野村も古田も、捕手ながらスラッガーだったが、打撃成績が良くなかった谷繁の大記録達成は、地道にコツコツと試合に出続けてきた賜物だろう。

 谷繁は江の川高(島根)を経て、88年のドラフト会議で1位指名されて、横浜大洋ホエールズ(現DeNAベイスターズ)に入団。8年目の96年に打撃開眼して、初の3割をマーク。同年以降は正捕手の座を確固たるものとした。98年にはチームの38年ぶりのリーグ優勝、日本一に貢献した。

 01年オフにFA権を行使して、中日に移籍。落合政権下での4度のリーグ優勝には、欠かせない存在となった。打率は2割5分を切ることが多いが、01、02年には2年連続20本塁打をマークするパワーも持ち合わせ、新人イヤー以来続く25年連続本塁打は日本記録だ。

 当面、捕手では過去に野村、田淵幸一(西武)、古田の3人しか成し遂げていない1000打点まで、あと5(6日現在)と迫っており、クリアしたいところだが、残された大きな目標となるのが野村が持つ史上最多試合出場記録3017超え。

 現在、谷繁は2803試合(6日現在)に出場しており、野村、王貞治(巨人)の2831試合に次ぎ、3位。野村の記録を超えるまで、あと214試合。

 チームは最下位に沈んでいるが、今季の谷繁は開幕から打撃も好調。打率は.298でセ・リーグの打撃ランキング10位に付けている。このペースなら、来季には史上最多記録を塗り替える可能性も十分。誰も抜けないと思われた野村の大記録を、同じ捕手の谷繁が超えそうな勢いだ。
(落合一郎)

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