「アイチーイー」とは、中国最大の検索エンジン「百度(バイドゥ)」傘下の動画共有サイト。山崎が出演した月9ドラマ『好きな人がいること』(フジテレビ系)や『トドメの接吻』(日本テレビ系)なども、中国語字幕付きで配信されている。
山崎は、『ヒロイン失格』『オオカミ少女と黒王子』『ジョジョの奇妙な冒険』など、人気漫画の実写映画に多数出演し、現地のメディアでは「漫改小王子(漫画実写化のプリンス)」と呼ばれて、人気を博しているようだ。
山崎の“ツンデレ”な演技が中国で高く評価され、『好きな人がいること』の毒舌シェフや『トドメの接吻』の女を弄ぶホストなど、女性ファンから“小狼犬系俳優”と言われる。“小狼犬”は中国のネット流行語で、ドSな年下イケメンの意味である。中国のネットでは「このハート泥棒めー」「顔面人間国宝」「この犬を家に連れていきたい」などのコメントが多数寄せられている。
過去には、元KAT-TUNの赤西仁が、2015年12月に同賞で日本人としては初となる「アジア人気アーティスト賞」と「年度音楽大賞」をW受賞した。モデルの水原希子もゲストとして登壇した。この二人は、以前より中国進出に力を入れており、赤西は2014年から2年連続中国でライブを開催。水原も、2010年に村上春樹の『ノルウェイの森』の実写映画に出演したことがきっかけで、中国での活動を始めた。中国最大のSNSであるWeibo(ウェイボー)において、今年12月3月時点で、赤西の公式アカウントは232万、水原は335万のフォロワーを集めている。
しかし、山崎はSNSやテレビ出演など、中国での活動は見られない。現地での活動に力を入れていないにもかかわらず、今回受賞したのは、本当に人気が高い証拠だ。
2019年の4月には、山崎が主演する人気漫画の実写化映画『キングダム』の公開が控える。同作は、中国の春秋戦国時代を舞台に、秦国の大将軍信と始皇帝政の活躍を中心に描かれている。中国で、同映画のロケ中だと思われる山崎の目撃情報が続出し、Weiboで話題を集めた。今後は映画の宣伝を兼ねて、本格的に中国進出を視野に入れるのではないか。現地の女性ファンは期待しているようだ。